江ノ島電鉄は、神奈川県藤沢市内のラーメン店や地域のタクシー会社と連携し、MaaS(Mobility as a Service)を活用した地域活性化イベントを初めて開催します。
地元密着のラーメン愛好家が13店舗を厳選
開催期間は2023年2月17日(金)〜3月9日(木)の21日間です。イベントの参加券は「ラーメンで藤沢を盛り上げるチケット」の名称で、小田急電鉄が運営するMaaSアプリ「EMot」またはスマートフォンWebサイト「EMotオンラインチケット」から購入できます。
おねだんは1セット1,950円で、各店で指定のラーメンと引き換えられる「ラーメン券」3枚と、800円の「タクシー券」1枚が含まれています。有効期間中であればいつでも、複数人でも利用できます。
対象のラーメン店は「麺や一峯」「らーめん能登山 別館」「らぁめん鴇」「めんめん亭」「らーめん昇や」「麺処そばじん 石川店」「麺屋 七利屋」「らーめん夢中」「ラーメン萩原家」「らーめんひの木」「麺場 飛猿」「佐藤製麺所」「製麺食堂あぶみ 辻堂店」の13店舗です。選定を手掛けたのは、藤沢で生まれ育ち、藤沢で働きながら市内を中心にラーメンを食べ歩く“ラーメンボディメイクアップアーティスト”、ダーワーこと和田幸之さんです。
和田さんは、さまざまな切り口からラーメンで地域を盛り上げる活動を行っており、自身で立ち上げた独自ブランド「RAMEN+RICE=HAPPY」でのグッズ販売も行っています。今回、市内全域でイベントを楽しめるよう、広範囲のエリアから個性的で幅広いジャンルのラーメン店を選び、おすすめの一杯を用意したとのことです。藤沢のラーメンについては、「有名店で修業した職人が地元藤沢で開業し、独自の特長を出しながら手掛けるこだわりのラーメン店が多い」と評しています(参加店舗とメニュー、対象タクシー会社など詳細は下の図表を参照)。
タクシー乗ってラーメン食べに行こう
チケットに付いているタクシー券は、地域ごとの運行会社の配車センターに電話をかけ、タクシーを迎車で呼んだ場合に利用できます。迎車料金(300円)と初乗り運賃の合計800円分で、超えた分の差額運賃は現金等で支払います。タクシー利用券がセットになったデジタルチケットは、EMotでは初めての試みです。
なお、チケットのおトク分には、藤沢市のMaaS基盤強化事業の補助金が活用されています。1,000枚限定の発売で、上限に達し次第、発売終了となります。
江ノ電は2021年3月から「湘南MaaSプロジェクト」を展開しています。湘南エリアの課題である交通渋滞を解消し、持続可能な地域を形成していくことを目指し、自家用車から公共交通機関への転換を促す仕掛けづくりを進めています。各種交通デジタルチケットを販売しているほか、独自ブランドのシェアサイクル「SHONAN PEDAL」、予約制バス「R134BUS」など、移動そのものを楽しめる新たなモビリティの開発にも取り組んでいます。
今回はプロジェクトの一環として、多彩な店舗が出店し、地域の魅力の一つとなっているラーメンをテーマに、公共交通と連携した新しい生活・観光スタイルを提案します。ラーメン巡りの際には、タクシーやバス、シェアサイクルなどの公共交通を利用してほしいと呼びかけています。