東京から新幹線往復+北陸4日間乗り放題2万円 JR東が特別企画券 JR西も周遊パス値下げ

能登半島地震からの復興を支援するため、JR西日本とJR東日本は特別企画乗車券の発売やおトクなキャンペーンなどを通して北陸・新潟エリアへの観光客来訪、地域消費拡大を促します。

北陸新幹線で運行しているJR東日本E7系(nozomi500/写真AC)
北陸新幹線で運行しているJR東日本E7系(nozomi500/写真AC)

北陸乗り放題の「tabiwaパス」が6割引

被害が特に大きい能登半島では上下水道など寸断したライフラインの回復が道半ばですが、鉄道も復旧途上です。JR西日本七尾線の七尾駅〜和倉温泉駅間、のと鉄道の和倉温泉駅〜能登中島駅間は復旧作業が完了し、2024年2月15日(木)始発列車から運転再開しました。のと鉄道の能登中島駅〜穴水駅間では現在もバス代行輸送が行われており、4月上旬頃という運転再開めどが示されています。

JR西日本によると、今回の地震で「直接的な被害のなかった地域を含め、北陸全体で観光客が減少するなどの影響が出てきている」とのことです。「つながる北陸」のキーワードで3月16日(土)に開業する北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅間の告知を展開する一方、延伸開業までの期間も各地域の復旧状況に配慮しながら北陸への送客を増やす取り組みを始めます。

JR西日本は、北陸エリアの普通列車が1日乗り放題となる電子チケット「北陸おでかけtabiwaパス」を観光支援サイト「tabiwa by WESTER」で発売しています。同社線のほかIRいしかわ鉄道やのと鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道の各社線(一部区間を除く)も利用できる利便性の高い商品ですが、新幹線延伸までの1か月間限定で大人価格を2,450円から980円へと60%値下げします。

併せて、これまで利用日の3日前とされていた購入期限も緩和され前日まで購入可能となり、土日祝日に限られていた利用曜日の制限も撤廃されより利用しやすくなります。JR西日本は、「tabiwa」周遊パス各商品とネット予約「e5489」を合わせて利用すると10%相当のWESTERポイントを還元するキャンペーンも同時展開し、京阪神などから北陸へと足を運んでもらうきっかけを提案します。

(「北陸おでかけtabiwaパス」「北陸応援フリーきっぷ」の利用条件・フリーエリアなど詳細は下の図表を参照)

【路線図で解説】「北陸おでかけtabiwaパス」「北陸応援フリーきっぷ」の利用条件・フリーエリア

宿泊最大半額「北陸応援割」はいつから?

JR東日本は、新幹線延伸前まで利用できる特別企画乗車券「北陸応援フリーきっぷ」の販売を通じて被災地の復興を支援します。東京都区内から北陸フリーエリアまでの往復新幹線(往路は「かがやき」「はくたか」普通車指定席、復路は「はくたか」普通車自由席)に加え、フリーエリア内では新幹線・特急・普通列車の自由席が連続する4日間乗り放題となります。

価格は大人20,000円で小児の設定はありません。JR東日本の首都圏主要駅にある指定席券売機でのみ発売され、利用開始日の前日まで購入できます。首都圏から北陸への旅行を計画している方に朗報ですが、3月12日(火)利用開始分までの期間限定発売であることに注意が必要です。

ほかにもJR東日本グループは、石川・富山・福井の北陸3県と新潟県を目的地とする宿泊付き旅行商品「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を対象に、参加者一人につき500円を義援金として日本赤十字社を通して被災地に寄付する取り組みも行います。

観光庁は、被災地域の観光需要を喚起する目的で、北陸3県と新潟県への旅行・宿泊商品を限度額内で最大50%割り引く「北陸応援割」の事業概要を発表しました。石川県の馳浩知事は2月14日(水)の記者会見で、県内の被害の大きさに加え、一部の宿泊施設が避難所として利用されている現状を踏まえ、応援割の開始を他県よりも遅らせる意向を示しています。

JR西日本・JR東日本の上記乗車券と宿泊割引を組み合わせてさらにおトクな旅行計画が期待できますが、現時点で各県から応援割の実施時期は発表されておらず、続報が待たれます。