“日本初”の導入方法でコスト削減 経営厳しい群馬の上毛電気鉄道「Suica」など交通系ICカードで乗降可能に

上毛電気鉄道と沿線自治体(群馬県・前橋市・みどり市・桐生市)で構成する上毛線再生協議会は2026年1月15日(木)、交通系ICカードによる乗車サービスを全駅で開始しました。

路線バスのように車内で「ピッ」

利用できるのは、2022年3月から群馬県内のバス事業者が導入しているJR東日本の地域連携ICカード「nolbé(ノルベ)」と、「Suica」「PASMO」をはじめとする全国相互利用可能な交通系ICカードです。有人駅(中央前橋駅、大胡駅、赤城駅、西桐生駅)の改札に入出場用機器が設置されるほか、列車内にも先頭車両3番目のドアに乗車用、先頭車両最前部の運賃箱に降車用の機器が備え付けられます。有人駅では改札の機器に、無人駅や無人時間帯となる有人駅では車内の機器にそれぞれタッチして利用します。

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各有人駅の窓口では無記名式・記名式nolbéカードの発売、交通系ICカードのチャージを取り扱うほか、記名式norbéに搭載する通勤定期券(1・3・6か月)の発行も開始します。また、移動支援サービス「GunMaaS(グンマース)」の電子チケット「赤城南麓1日フリーパス」や、新たに発売する通勤定期券(大人・6か月のみ)を購入すると、紐づけた交通系ICカードをタッチして乗り降りできるようになります。なお、通学定期券は引き続き紙定期券での発売となります。

上毛電鉄の沿線自治体と関係団体が設置した協議会は、厳しい経営状況にある同社の今後のあり方を検討しましたが、輸送量の面からバス転換は困難と判断し、鉄道として全線存続する基本方針を2025年1月に定めました。利便性向上策としてまず取り掛かった交通系ICの導入は、従来の紙のきっぷや現金精算では困難だった行動データの取得により、鉄道を活かした地域価値の向上につなげるというもう一つの目的があります。国土交通省の「日本版MaaS推進・支援事業」による補助を受けながら、地域連携カード対応のバス用車載器を鉄道車両に設置するという日本で初めての実装方法を採用し、自動改札機に比べ低コストでのサービス提供を実現しています。


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