西鉄「サイクルトレイン」対象時間帯を大幅拡大 柳川観光列車「水都」へも持ち込みOK

西日本鉄道(西鉄)は、天神大牟田線で実施している「サイクルトレイン」について利用可能な時間帯および列車を拡大します。

柳川観光列車「水都」で運行している西鉄3000形電車(tetsuo1338/PIXTA)
柳川観光列車「水都」で運行している西鉄3000形電車(tetsuo1338/PIXTA)

自転車を折りたたまずそのまま電車内に持ち込めるサイクルトレインの実証実験は、2021年10月23日(土)〜12月12日(日)の土日祝日に実施されています。西鉄福岡(天神)駅〜大牟田駅間を運行する一部の特急列車が対象となっていますが、11月6日(土)から持込可能な時間帯と対象列車が拡大します。

所要時間60分 水郷柳川の風情を感じる「柳川川下り」(提供: じゃらん)

下り大牟田方面行の持込可能時間帯は、変更前は西鉄福岡(天神)駅10:00〜16:00発でしたが、変更後は6:23〜16:00発へと早朝に拡大されます。上り西鉄福岡(天神)行の持込可能時間帯は現行の大牟田駅10:23〜15:53発から、変更後は10:23〜21:24発となり夜間へ拡大されます。また、座席配置の異なる柳川観光列車「水都」3000形はこれまでサイクルトレインの対象外とされていましたが、11月6日(土)以降は対象列車に加えられます。

これらの変更により、持込可能な列車の本数は上下計20本から43本へと2倍以上に拡がります。

自転車を持ち込めるの車両は6両編成のうち、下り・上りとも大牟田駅寄り1両のみです。特急停車駅の全10駅(西鉄福岡(天神)駅・薬院駅・大橋駅・西鉄二日市駅・西鉄久留米駅・花畑駅・大善寺駅・西鉄柳川駅・新栄町駅・大牟田駅)で利用可能で、駅構内では自転車を押してエレベーターや階段を使って移動します。車内では固定ベルトを自転車に巻きつけ、転倒しないよう支えながら乗車します。

【時刻表で解説】西鉄 天神大牟田線で「サイクルトレイン」実証実験

西鉄によると、実証実験開始後の好評を受けて対象時間帯を拡大するとのことです。今後も、利用者の意見を参考に運行日や運行時間、対象駅などについて検証を進めながら本格導入を目指したいとしています。