きのくに線・和歌山線 ダイヤ改正で運転区間短縮 「くろしお」全車指定席に JR西日本

JR西日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、和歌山エリアでは特急列車の全車指定席化、普通列車の減便や運転区間短縮などを行います。

特急「くろしお」で運行しているJR西日本287系電車(KUZUHA/写真AC)
特急「くろしお」で運行しているJR西日本287系電車(KUZUHA/写真AC)

特急列車では、海南駅始発で運転している「くろしお6号」の運転時刻が繰り下げられ、天王寺・新大阪方面への朝の通勤に利用しやすい時間帯となります(運転時刻は下表を参照)。なお、ダイヤ改正後も下り「くろしお5・15・31号」および上り「くろしお18・30・34号」の計6本は引き続き、週末(金・土・日・祝日)を中心に運転する臨時列車扱いとなります。

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また、特急「くろしお」全列車はダイヤ改正日から自由席車両が指定席に変更され、全車指定席として運転します。「くろしお」利用の区間で発売されてきた「パスカル(特急用定期券)」は、有効期間が2023年2月28日(火)までとなるものをもって発売が終了します。また、「パスカル用回数指定席券[紀勢線]」は2022年11月30日(水)をもって発売終了となります。指定席を便利に利用できるよう、きのくに線ではおトクな「J-WESTチケットレス」のエリア拡大など、ネット予約「e5489」によるチケットレスサービスの拡充が予定されています。

【時刻表で解説】JR西日本 2022年3月12日(土)ダイヤ改正 和歌山エリアの改正概要

特急列車以外では、阪和線「紀州路快速」の運転時刻がダイヤ改正により調整され、昼間時間帯(平日・土休日とも10〜14時台)の和歌山駅発車時刻が毎時「0分・15分・30分・40分」とわかりやすく揃えられます(時刻表は上表を参照)。

そのほか、利用実態に合わせて和歌山エリア各方面でダイヤの見直しが実施されます。阪和線では日根野駅〜和歌山駅間において運転取り止めや一部快速列車の各駅停車化が行われます。夕通勤時間帯の17〜19時台における1時間あたり運転本数は、現行のおおむね6本から4本へと削減されます。

和歌山線では夕通勤時間帯の粉河駅〜五条駅間を中心に運転取り止めが行われ、同区間では朝通勤時間帯を除いておおむね1時間あたり1本の運転となります。また、きのくに線(紀勢本線)では昼間時間帯を中心に、和歌山駅〜御坊駅間の一部普通列車の運転区間が短縮され、箕島駅発着となる列車が増加します(時刻表は上表を参照)。