JR北海道は、観光列車「SL冬の湿原号」に使用する蒸気機関車(SL)の不具合に伴い、2022年2月も引き続きディーゼル機関車(DL)けん引で運転します。
2022年1月19日(水)の発表によると、蒸気機関車C11型171号機の試運転中に「ピストンリング」と呼ばれる部品が割れたため運転不能となり、1月は「SL冬の湿原号」のけん引機関車がDLに置き換えられました。
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今回、新たに製作したピストンリングを装着して試運転を行ったところ、再び割れが生じたとのことです。1940年(昭和15年)製造のC11型171号機は車齢80年を超え、各部品は車両に合わせた調整を行っているとしています。このため、原因究明のための解体や分解を慎重に行う必要があるとし、調査に時間がかかることから2022年2月乗車分についてもDLで代用されることになりました。
DLでの運転日は、2022年2月4日(金)〜13日(日)・18日(金)〜20日(日)・23日(水・祝)〜27日(日)の計18日間です(運転時刻・運転日カレンダーは下表を参照)。座席指定料金はDLけん引のため大人530円・小児260円に割り引かれます。指定席券の発売は2月1日(火)から開始していますが、指定席券売機およびインターネット予約サービス「えきねっと」での取り扱いは休止中です。なお、運転時刻に変更はなく、車内販売や乗車証明書の配布など車内サービスも予定通り行われるとのことです。
JR北海道によると、ピストンリングが破損した原因を究明して対策を講じるとしていますが、2022年3月4日(金)以降の運転日については指定席発売が見合わせられます。今後の運転計画や指定席の発売日などは決まり次第、告知するとしています。