西日本鉄道(西鉄)は、自転車を折りたたまずそのまま電車内に持ち込める「サイクルトレイン」を2022年3月26日(土)から天神大牟田線で本格実施します。
自転車の活用による沿線地域の新たなにぎわいづくりを目的に、西鉄天神大牟田線ではサイクルトレインの実証実験が2021年10月〜12月に実施されました。期間中のアンケートや利用者からの意見をもとに、本格実施に向けて検証を進めてきたとのことです。
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2022年3月26日(土)からの本格実施では実証実験期間と同様、土曜・日祝日の特急列車計43本(下り20本・上り23本、「水都号」を含む)が対象となり、特急停車駅の相互間(全10駅)で利用可能です(対象列車の時刻表は下表を参照)。
実証実験からの大きな相違点は、利用にあたりスマートフォン等で「LINE」アプリからの事前予約が必要になる点です。「西鉄電車LINE公式アカウント」トーク画面から「サイクルトレイン」を選択後、乗車日・区間・人数等を入力して予約します。利用したい日の1か月前から当日出発10分前まで予約可能ですが、LINEによる予約システムは2022年3月中旬から稼働予定です。
また、本格実施では初めて持込料金(300円)が設定され、乗車券とは別に必要になります。持込料金は予約時にアプリ上で決済でき、普通運賃と合算してデジタル乗車券を購入することも可能です。持ち込みできる車両は実証実験では大牟田駅寄り1両に限られていましたが、本格実施ではすべての車両が利用可能となります。ただし、車内の混雑を緩和するため持込可能台数は1両あたり2台までとされ、乗車できる車両は予約時に指定されます。
西鉄とLINE Fukuoka(福岡市)は2021年2月、西鉄グループのデジタル推進に関する連携協定を結んでおり、今回のサイクルトレイン予約システム導入はこの協定による成果です。今後は福岡県などが推進するサイクルツーリズムや沿線自治体の取り組みと連携し、落ち込んだ観光需要を呼び起こすとともに沿線活性化に貢献していきたいとしています。