JR東海は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、在来線では中央線で編成両数を変更するほか、各方面で深夜時間帯の運転時刻見直しなどを実施します。
中央線の名古屋駅〜中津川駅間で運転する快速・普通列車は現在、4・6・8・10両編成が混在していますが、ダイヤ改正日以降は終日にわたり全列車が8両編成に統一されます。環境負荷の低減と安全性・安定性のさらなる向上を目指し、一部の列車には最新技術を導入した新型車両315系が投入されます。この区間の快速・普通列車は2024年3月までにすべて315系に統一されます。なお、平日朝通勤ピーク時間帯の名古屋駅行上り列車は現行ダイヤでは10両編成を基本としていますが、すべて8両編成化されることに伴い、上り普通列車の増発と一部列車の運転区間延長により輸送力の確保が図られます(高蔵寺駅の時刻表抜粋は下表を参照)。
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中央線ホームライナーは朝に上り方面3本、夕・夜間に下り方面5本が運転されていますが、利用が減少していることから上下各2本へと運転本数が見直されます(運転時刻は下表を参照)。運転区間は名古屋駅〜瑞浪駅間の「ホームライナー瑞浪」に統一され、これまで一部列車が通過していた高蔵寺駅、大曽根駅、鶴舞駅にはすべての列車が停車するようになります。なお、ホームライナーの運転区間短縮と本数削減に合わせ、名古屋駅を20時台に発車する瑞浪駅の快速列車が中津川駅まで延長されるほか、下りホームライナーは2本とも瑞浪駅で中津川駅行快速列車に同じホームで接続します。
関西線では名古屋市内の八田駅・春田駅の利用者が多いことに対応し、すべての区間快速列車が両駅に停車するようになります(路線図は下図を参照)。朝通勤時間帯の7〜8時台に両駅に停車する名古屋駅行上り列車の本数は、現行の7本から10本へと増加します。これにより、関西線の区間快速は永和駅・長島駅の2駅のみを通過する列車種別となります。
深夜時間帯については、運転間隔の改善により名古屋駅での最終新幹線からの乗換時間が短縮する列車があります。東海道線上り方面の最終大府駅行(名古屋駅0:20発)は運転が取り止められるほか、中央線下り最終高蔵寺駅行(名古屋駅0:20発)は発車時刻が15分繰り上げられるなど、利用状況を踏まえた各方面最終列車の時刻繰り上げも行われます(最終列車の時刻は上図を参照)。
そのほか、静岡地区の東海道線で土休日に運転しているホームライナーは、利用減少により6本すべてが運転取り止めとなります(運転時刻は上表を参照)。また、在来線特急列車にはこれまで「ワイドビュー」という愛称が用いられていましたが、ダイヤ改正以降は愛称が取られ「しなの」「ひだ」「南紀」「ふじかわ」「伊那路」の列車名のみの呼称となります。