東京地下鉄(東京メトロ)による有楽町線・南北線延伸区間の第一種鉄道事業の許可申請について、国土交通省は2022年3月28日(月)付で申請通り許可しました。
鉄道事業法に基づき許可されたのは、有楽町線延伸(豊洲〜住吉間・4.8km)および南北線延伸(品川〜白金高輪間・2.5km)の各事業で、2022年1月28日(金)付で申請されていました(詳細は下図を参照)。総建設費は合わせて約4000億円と見込まれており、いずれも2030年代半ばの開業を目標に建設されます。
有楽町線の延伸により、臨海副都心と東京東部エリアなどとのアクセスが向上するほか、豊洲市場や東京スカイツリーなどを含めた観光拠点の回遊も便利になります。また、東陽町駅で東京メトロ東西線に接続し、混雑の激しい同線のバイパス効果も期待されています。
また、南北線の延伸により、六本木・赤坂など都心エリアから品川駅へ乗り換えなしでアクセスできるようになります。東海道新幹線や羽田空港方面への交通結節点である品川駅は将来、リニア中央新幹線の始発駅となります。また、駅周辺は国際競争力強化のためのビジネス拠点として開発が進められています。
東京メトロは、この取り組みにより地下鉄ネットワークの充実を図ることで、東京のさらなる発展や東京圏の国際競争力強化に貢献していくとコメントしています。