1日だけの夜行列車 土合駅へ「谷川岳山開き」 早朝からおもてなし 「朝市」イベントも

JR東日本は、日本百名山の一つである谷川岳の山開きに合わせ、上越線土合駅に朝早く到着する臨時列車「谷川岳山開き」を運転します。

谷川岳の一ノ倉沢(ジュンP/写真AC)
谷川岳の一ノ倉沢(ジュンP/写真AC)

「日本一のモグラ駅」早朝3時台着

全車指定席の特急列車で、往路は上野駅を2022年7月2日(土)23:42に出発し、途中、大宮駅に停車して終点の土合駅に翌3日(日)の3:10に到着の夜行列車として運転されます。復路は土合駅を3日(日)14:00に発車し、水上駅・大宮駅に停車し上野駅には16:23に到着します(時刻表は下表を参照)。E257系5両編成が使用され、指定席特急券は乗車日1か月前10:00から発売が開始されます。

下りホームから駅舎まで462段の階段があり「日本一のモグラ駅」として知られる土合駅ですが、谷川岳ロープウェイの土合口駅にも近く登山家にとってもなじみ深い駅です。山開き当日の7月3日(日)は臨時列車の到着に合わせ、地元の方々のおもてなしによるお出迎えが予定されています。

【時刻表で解説】JR東日本 臨時特急「谷川岳山開き」運転

過去最多の出店「土合朝市」

また、登山前や下山後に立ち寄れるイベントとして、朝9時からお昼過ぎまで「土合朝市」が開催されます。6回目となる今回のテーマは「夏山のおもてなし」で、過去最多となる20の店舗がテーマに合わせた飲食や加工品などのブースを設けます(出店内容は上図を参照)。

主催する株式会社VILLAGE INC(本社:静岡県下田市)は、無人駅の土合駅を活用したグランピング施設「DOAI VILLAGE」を2020年に開設しました。JR東日本グループとの協業による地域活性化の実証実験として始まった取り組みで、多くの来場者から好評を得て、無人駅など遊休資産を活用した新たなツーリズム開発への高いニーズを確認できたとのことです。

VILLAGE INCの大木陽平さんは、「すがすがしい山の空気に包まれる無人駅『土合』の魅力を多くの方にお楽しみいただきたいと思います。私も大好きな地元のショップが多く出店いたします」とコメントしています。