JR東日本は、2021年3月13日(土)に実施するダイヤ改正の概要を発表し、首都圏では東海道線の新しい特急「湘南」が運転を開始するほか、各路線での終電時刻の繰り上げなどを行うことを発表しました。
東海道線「湘南ライナー」は特急「湘南」へ
東海道線の平日朝および夕方以降、東京・新宿〜小田原間に運行されていた座席定員制ライナー(「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」)は運行を終え、ダイヤ改正以後は全車指定席の特急「湘南」がその役割を引き継ぎます。すべての座席を指定できるほか、指定を受けなくても空席を利用できる「新しい着席サービス」が導入され、「えきねっとチケットレスサービス」により割引料金で利用できます。「湘南」に使われる車両はすべて、リニューアルされたE257系電車で統一されます。
気になる運転本数ですが、現行の「ライナー」と同程度以上が確保されます。朝の上り列車は平塚駅始発1本(東京駅行)および小田原駅始発9本(東京駅行5本、品川駅行1本、新宿駅行3本)が運行されます。今回増発される平塚駅始発の「湘南2号」は、「ライナー」よりも早い時間帯に東京駅に到着(7:20)します。また、辻堂駅および大船駅で乗車できる列車が各2本から4本(いずれも東京駅行)に増えます。
夕方以降の下り小田原駅行列車は、現行と同数の11本(東京駅始発9本、新宿駅始発2本)が設定されます。小田原駅行の最終列車の東京駅発車時刻は、「ライナー」の23:30から23:00へと変更になるので注意が必要です。
東海道線で昼間時間帯に運転している特急「踊り子」についても、全車指定席のE257系リニューアル車両に統一されます(「サフィール踊り子」を除く)。一部の列車では停車駅の見直しが行われ、下り「踊り子15号」は川崎駅・大船駅・小田原駅・湯河原駅に、上り「踊り子4号」は大船駅・川崎駅に新たに停車します。
高尾乗り入れ「成田エクスプレス」は八王子までに短縮
特急「成田エクスプレス」は、高尾駅発・成田空港駅行の「3・7号」と、成田空港駅発・高尾駅行の「50・52号」の上下各2本について、利用状況を理由に八王子駅間〜高尾駅の運転が取り止められ、八王子駅発着になります。なお、成田空港駅発(9:15)の「8号」については、終着駅が新宿駅から池袋駅に変更となります。
高崎線で平日に運転している特急「スワローあかぎ15号」(上野駅22:50発・高崎駅行)と、土休日に運転している「あかぎ10号」(前橋駅9:08発・新宿駅行)は、全区間で運転取り止めとなります。平日の上り「スワローあかぎ8号」と下り「9・13号」、土休日の上り「あかぎ8号」と下り「9号」については、高崎駅〜前橋駅間で運転が取り止められ、高崎駅発着となります。
また、土休日の「あかぎ」については、指定席車が2両(グリーン車1、普通車1)から5両(グリーン車1、普通車4)に拡大されます。また、北本駅・鴻巣駅にも停車するようになり、平日の「スワローあかぎ」と停車駅が統一されます。
外房線の特急「わかしお」は、土休日に5両編成で走る列車(下り「1・7・9・13号」、上り「8・10・14号」)について、指定席車両が2両から3両に拡大されます。
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