西日本鉄道(西鉄)は、西鉄天神大牟田線の雑餉隈駅〜下大利駅間(約5.2km)における連続立体交差事業の進捗に伴い、2022年8月28日(日)始発から同区間を高架に切り替えて運行します。
「雑餉隈新駅」開業は23年度後半
雑餉隈駅付近は福岡市、春日原駅〜下大利駅間は福岡県が主体となり、西鉄と共同で2003年から連続立体交差事業が進められてきました。当初、2020年度末に予定されていた高架切替ですが、1年5か月遅れでの実施となります。全体の事業費は約1,070億円で、高架化により19か所の踏切がなくなることで交通渋滞の解消が図られます。下大利駅では新駅舎の使用が開始され、それ以外の3駅(雑餉隈駅、春日原駅、白木原駅)では改札からホームまでの通路が変更となります。
なお、雑餉隈駅〜春日原駅間に建設される「雑餉隈新駅(仮称)」については、2023年度後半の開業が予定されています(高架切替後の変更箇所など詳細は下の図表を参照)。
平日4%減便のダイヤ改正
高架切替作業に伴い、西鉄福岡(天神)駅〜筑紫駅間と太宰府線では8月27日(土)の最終電車が繰り上げられるとともに、28日(日)は始発電車が繰り下げられます。27日(土)に西鉄福岡(天神)駅を発車する下り列車は、22:30発の大牟田駅行急行列車が最終となります。また、28日(日)は7:30頃からの運行開始となります。両日ともに筑紫駅〜大牟田駅間および甘木線については通常ダイヤでの運行が行われます。
西鉄天神大牟田線では、高架切替同日の8月28日(日)にダイヤ改正が実施されます。高架化された区間では、上下線とも所要時間が特急・急行列車で約2分、普通列車で約1分短縮されます。また、一部時間帯において利用状況に合わせて運転本数の見直しが実施され、平日ダイヤでは全体で27本、約4%の列車が削減されます。ダイヤ改正の詳細は7月下旬頃に西鉄公式サイトで告知するとのことです(切替工事に伴う運休、ダイヤ改正の概要などは上の図表を参照)。