土佐くろしお鉄道は、2021年3月13日(土)にダイヤ改正を実施し、同日ごめん・なはり線の新駅「あき総合病院前駅」(あきそうごうびょういんまえ)を開業することを発表しました。
中村・宿毛線では特急列車のうち、新型車両2700系で運転される列車が一日3往復から4往復に増えます。新たに2700系車両が投入されるのは、下り「あしずり5号」(高知駅13:49発・中村駅行)と上り「あしずり14号」(中村駅16:48発・高知駅行)です。2700系は2019年9月に営業運転を開始した特急車両で、全席コンセントや無料Wi-Fiなど車内設備が充実しています。
ごめん・なはり線の球場前駅〜安芸駅間に開設される「あき総合病院前駅」は、「県立あき総合病院」南側の駐車場に面した場所につくられ、駅舎とエレベーターも設置されます。普通列車のほか、すべての快速列車も停車することが決まっており、病院への通院や従業員の通勤が便利になります。なお、高知駅7:46発の安芸駅行快速列車は、あき総合病院前駅のほか、西分駅・赤野駅・穴内駅にも停車するようになります。
ごめん・なはり線では、昼間時間帯に1時間に1本程度運転されるJR土讃線直通列車の毎時発車時刻がほぼ統一され、わかりやすいダイヤになります。また、現行ダイヤで高知駅方面との接続がない奈半利駅(12:06、改正後は12:09)発・後免駅行の普通列車は、後免駅でJRダイヤ改正により増発される高知駅行の普通列車に新たに接続し、後続列車よりも早く高知駅に到着できるようになります。
また、後免駅9:08発(現行ダイヤ)の安芸行普通列車は9:22発に繰り下げられ、高知駅9:13発の特急「南風8号」に新たに接続するようになります。「南風8号」は、中村駅7:00発特急「あしずり4号」から高知駅で接続を受けるので、中村・須崎・高知方面から安芸方面への朝の乗り継ぎがスムーズになります。そのほか、JR線との調整などにより、最大15分程度時刻が変更される列車があります。
ところで、ごめん・なはり線といえば、「アンパンマン」などで知られる高知県出身の漫画家・故やなせたかし氏の手により、すべての駅にオリジナルのキャラクターが制定されたことで有名です。高知新聞の報道によると、あき総合病院前駅のキャラクターはやなせ氏の画風を受け継ぐ「やなせスタジオ」がデザインし、ピンクの制服姿の「あき ナースちゃん」に決定したとのことです。新メンバーの追加は初めてのことで、「あき ナースちゃん」のモニュメントや着ぐるみは新駅開業セレモニーで披露されるようです。
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の新駅「あき総合病院前駅」のキャラクターが「あき ナースちゃん」に決まりました。https://t.co/bmXhRQ8qti
— 高知新聞 (@Kochi_news) November 7, 2020