富山地方鉄道は2021年1月1日(金・祝)付けで、市内電車の「富山トヨペット本社前(五福末広町)」停留所の名称を「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)」(とよたもびりてぃとやま じーすくえあごふくまえ[ごふくすえひろちょう])に変更しました。
トヨタ自動車による販売チャネル統合の方針を受け、「富山トヨペット」が他のトヨタ系販社2社と合併し、1月1日に新会社「トヨタモビリティ富山」となったことに伴う停留所名変更です。「Gスクエア五福」は同社のディーラー店舗名です。
新しい停留所名は表記が25文字、よみがな数は32文字となり、いずれから見ても日本一長い駅名となりました。これまでの日本一は、京福電気鉄道(嵐電)北野線が2020年3月20日に改称してできた「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」(表記17文字、よみがな数26文字)です(表記17文字は他にもあり)。
もとの名称「新富山」から「富山トヨペット本社前(五福末広町)」に変更されたのは2015年3月14日です。よみがな数24文字はこの時点では日本一であったため、嵐電から約9か月ぶりに首位を奪還したことになります。
ちなみに、「トヨタモビリティ富山」が属する「品川グループ」は創業100年を超える企業で、富山市内で開始したタクシー事業を祖としています。1920年(大正9年)に乗合バス事業を立ち上げ、路線網を拡大させたのち、1932年(昭和7年)にバス事業を富山電気鉄道(のちの富山地鉄)に譲渡した歴史があります。時が経ち駅名に受け継がれ、令和の時代にも話題を提供しているのはなかなか深い縁と言えそうです。