小田急電鉄は、フジテレビ系で放送中のドラマ「silent」の舞台となった世田谷代田駅において、ロケ地巡りを盛り上げる特別企画を期間限定で実施します。
“聖地巡礼”効果で乗客2割増
2022年10月スタートの木曜劇場「silent」は、今年でデビュー15周年の川口春奈さんが同局ドラマで初となる主演を務めています。主人公の青羽紬(川口春奈)がかつて本気で愛した恋人である佐倉想(目黒蓮/Snow Man)は、徐々に耳が聞こえにくくなる“若年発症型両側性感音難聴”を患います。聴力をほとんど失っていた彼と、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリーが繰り広げられています。
10月6日(木)に放送された第1話は、1週間で531万回の見逃し配信が視聴され、フジテレビの全番組で歴代最高となる再生数を記録しました。その後の放送回でも再生数の記録は大きく塗り替えられており、Twitterでも「silent」が世界トレンド1位を獲得するなど、今クールの連続ドラマの中で最も多くの共感を呼んでいる作品と言えます。
作品の印象的なシーンに数多く登場しているのは、新宿駅から13分の場所に位置する小田急線の世田谷代田駅(東京都世田谷区)です。2021年度の1日平均乗降人員は小田急線全70駅中の63位(7,983人)で、各駅停車の列車のみが停車する小さな駅ですが、現在はロケ地をひと目見ようと多くの番組ファンが足を運んでいます。同駅の2022年11月の定期外乗降人員数は、ドラマ開始前の9月と比較して22.7%増加しているとのことです(小田急線の路線図など詳細は下の図表を参照)。
“紬と想”の世界観に浸れる1か月半
ドラマが佳境を迎える中、ロケ地巡りがさらに楽しい体験になるようにと、駅構内でドラマの劇中音楽や主題歌を放送する企画が始まります。期間は2022年12月16日(金)〜2023年1月31日(火)で、毎日10時〜18時の間、改札口やコンコースで作品の劇中音楽「silent main theme」が流れます。また、最終話を迎える12月22日(木)には、4人組バンド「Official髭男dism」が手掛けたドラマ主題歌「Subtitle」が歌詞付きで併せて放送されます。
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第1回の放送で印象的だった紬と想の再会シーンは、世田谷代田駅の駅前にあるベンチで撮影されました。音楽とともにお気に入りのシーンを重ね合わせながら、ドラマの世界観をより感じられる貴重な期間となりそうです。
小田急は、各駅やロマンスカー、通勤車両、直営の事業施設などをCMやドラマなどの撮影舞台として利用できる「小田急ロケーションサービス」を2022年4月に開始しました。都心から住宅地、観光地まで、変化に富んだ沿線風景を有する利点を活かし、撮影イメージに合わせたロケーションの提案から撮影立ち会いまで、ワンストップで対応しています。このサービスを通じたタイアップにより、各地の魅力を発見してもらう機会をつくっていくことを目指すとのことです。