JR西日本は、現在、“紀南コース”で運行している観光列車「WEST EXPRESS 銀河」について、一部列車のきっぷを同社のインターネット予約サービス「e5489」等で購入できるようにします。
ネット予約で気軽に乗車
新しい長距離列車として2020年9月にデビューした「WEST EXPRESS 銀河」は、2022年10月から2023年3月まで、京都駅〜新宮駅間の“紀南コース”で運転しています。下り新宮駅行は夜行列車、上り京都駅行は昼行列車としておおむね週2往復運転しており、列車内や各停車駅では、銀河ならではのおもてなしや観光コンテンツが展開されています。
運転開始からこれまで、日本旅行(本社:東京都中央区)が企画するツアーとして発売が続けられていますが、2023年2月以降、インターネットや窓口できっぷとして購入できる列車が初めて設定されます。
対象は、京都駅を2023年2月13日(月)・24日(金)および3月3日(金)に出発する夜行列車と、新宮駅を2月15日(水)・26日(日)および3月5日(日)に出発する昼行列車の計6本のみです。e5489や全国のJR駅の「みどりの窓口」で、通常の新幹線や特急列車などと同じく、各運転日の1か月前10時からの発売開始となります。
1号車から6号車まで、普通車半個室「ファミリーキャビン」や、グリーン個室「プレミアルーム」を含めてすべての座席タイプを予約することができます。最も安価な普通車指定席を利用する場合の1人あたり運賃・特急料金(通常期)の合計は、夜行・昼行列車とも、京都駅〜新宮駅間で大人8,230円・小児4,110円、新大阪駅〜串本駅間なら大人6,580円・小児3,280円です。
また、普通車指定席「クシェット(ノビノビ座席)」「リクライニングシート」およびグリーン車指定席「ファーストシート」を利用する場合、e5489では発売開始日のさらに7日前の5:30から「事前申込サービス」を利用することができます。
なお、夜行・昼行列車とも、きっぷの購入が可能な発着駅には制限が設けられています。JR西日本の駅の「みどりの券売機プラス」ではオペレーター呼び出しにより購入が可能ですが、「みどりの券売機」では特定の区間を除いて購入することはできません(「WEST EXPRESS 銀河」の運転時刻、主な区間のおねだんなど詳細は下の図表を参照)。
お弁当はスマホで別途注文
旅行会社のツアーと異なり、きっぷには列車内や食事や駅周辺での観光は含まれていないため、希望するオプションサービスがある場合は別途申し込むかたちとなります。
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旅行商品では、夜行列車の朝食、昼行列車の昼食・夕食時に特製弁当が提供されますが、きっぷ利用の方は、Webまたはスマートフォンアプリ「tabiwa by WESTER」から個別に予約注文する必要があります。
また、夜行列車の旅行商品では、和歌山駅の停車時間中に「麺屋ひしお」が提供する“和歌山中華そば”が行程に含まれていますが、きっぷ利用の方は、お店で現地払いすることにより予約なしで利用することができます。夜行列車の新宮駅到着後に開催される「熊野速玉大社ガイドツアー」や、昼行列車の各停車駅で実施される物品販売などのおもてなしについては、事前申込せずに参加することができます。
一方、夜行列車の串本駅停車中に行われる「橋杭岩(はしぐいいわ)」の下車観光はツアー限定となり、きっぷ利用者向けには実施されません。そのほか、特典やお弁当の受け渡し方法についても、ツアー商品と一部異なる点があるので注意が必要です。