JR東海は2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施し、最高速度の引き上げにより中央線の快速・普通列車で速達化を図る一方、利用状況を踏まえて中央線と飯田線、身延線で減便を行います。
昼間パターン変更で毎時2本を減便
2022年3月に営業運転を開始した新型の在来線通勤型電車「315系」は、国鉄の分割民営化前後に導入した車両群を置き換える目的で増備が続けられています。最初の運用区間である中央線の名古屋駅〜中津川駅間では、すべての快速・普通列車がすでに同形式に統一されています。
同区間では、今回のダイヤ改正を機に最高速度が110km/hから130km/hへと引き上げられます。これにより、朝夕時間帯では名古屋駅〜多治見駅間で平均1分、名古屋駅〜中津川駅間で平均3分の所要時間短縮が実現します。
一方で、昼間時間帯は利用状況に合わせて運転パターンが大きく変わります。名古屋駅〜瑞浪駅・中津川駅間を運転するすべての快速列車は新守山駅と神領駅に新たに停車し、定光寺駅・古虎渓駅の2駅のみ通過する「区間快速」へと変更されます。普通列車は1時間あたり最大2本が減便され、区間快速と合わせておおむね10分間隔での運転となります。
(昼間時間帯の中央線運転パターン改正前後比較、身延線・飯田線の発車時刻例など詳細は下の図表を参照)
飯田線・身延線も昼間に減便
これらの見直しにより、区間快速停車の恩恵を受ける新守山駅・神領駅では、1時間あたりの停車回数が5回から6回へと増加します。それ以外の名古屋駅〜高蔵寺駅間の各駅は普通列車減便の影響を受け、毎時1〜2本の乗車機会を失うことになります。多治見駅以東は区間快速化により名古屋駅までの停車駅数が増えますが、最高速度向上により所要時間の増加は抑えられることが予想できます。
JR東海管内では飯田線と身延線も昼間時間帯の利用が少ないとのことで、列車の減便による輸送効率化が実施されます。
飯田線では、1時間あたり最大4本が運転されている豊橋駅〜豊川駅間を対象に、下り5本・上り3本の普通列車が削減されます。これに伴い、豊橋駅・豊川駅基準で12〜14時台の普通列車がすべて船町駅・下地駅に停車となります。
身延線では上下各3本の普通列車が富士駅〜西富士宮駅間で削減され、昼間時間帯は1時間あたり2本、おおむね30分間隔での運転に統一されます。一方で朝通勤時間帯は利便性向上が図られます。西富士宮駅から富士駅まで平日運転の普通列車を1本増発することにより、朝7時台に富士駅に到着する列車が5本から6本へと拡大します。
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