山陰線が2年3か月ぶり全線開通へ 大雨で傾いた橋りょうの復旧工事完了 絶景楽しむ観光列車「○○のはなし」も運転再開

JR西日本は、2023年6月30日からの大雨で被災し運転を取り止めている山陰本線の人丸駅~滝部駅間について、復旧工事を完了し、2025年9月27日(土)始発から列車の運転を再開します。

Villa Mikuri 角島
6,500円〜(★4.2)
角島大橋を目の前に望むプライベートヴィラ&コンテナコテージ。ワンちゃん可の棟を含め多彩な部屋をご用意
JR阿川駅:車で約5分、中国自動車道・美弥西IC:車で約50分
詳細を見る
(提供:楽天トラベル) Supported by Rakuten Developers

23年6月大雨で甚大な被害

降り続いた大雨がもたらした土砂災害により、山口県内の山陰本線では長門市駅~小串駅間の約51kmの区間で69箇所の鉄道施設が被災しました。特に、長門粟野駅~阿川駅間にかかる粟野川橋りょうでは、大雨に伴う水位上昇と激しい水流により基礎部分が損傷し、橋脚が沈下し傾くという深刻な被害を受けました。

粟野川橋りょうを含まない長門市駅~人丸駅間と滝部駅~小串駅間については、線路内に流入した土砂の撤去、流出した盛土や砕石の復旧といった工事が進み、2024年6月22日に運転を再開しています。橋りょうについては、使用に耐えられないと判断された傾斜した橋脚1基の改築と、その他の橋脚や橋桁の修復を行うことを決め、2024年6月から通年で復旧工事が続けられました。工事の完了を受け9月5日(金)からは試運転列車の運行を開始し、運転士の訓練とともに設備の機能確認が行われています。

クルーズ列車「瑞風」も山陰線経由に

最後の不通区間となった人丸駅~滝部駅間では、9月27日(土)の始発列車から1日11往復の普通列車を運転し、山陰本線は全線で運転を再開します。長門市駅~小串駅間で運行してきた代行バスは、9月26日(金)をもって終了となります。

2017年8月に運行を開始した観光列車「○○のはなし」も2年3か月ぶりに山陰本線に復帰し、9月27日(土)から土日祝日を中心に新下関駅・下関駅~東萩駅間を1日1往復します。全車指定席のボックスシートからは響灘や日本海に広がる海岸線を眺めることができ、地元食材を使用したお弁当や日本酒、スイーツのセットなどの事前予約品も一部リニューアルして用意されます。また、クルーズ列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」も、9月29日(月)に始発駅を出発する山陰コース(上り)から山陰本線経由での運転を再開します。

この記事に関連する路線図をプレビュー

鉄道おでかけニュース 最新記事