並行道路のトンネル工事で運休中の陸羽西線がバス代行輸送終了へ 3年8か月ぶり鉄道での復旧も2駅は「全列車通過」

JR東日本は、近接する国道トンネル工事の安全対策のため2022年5月から列車の運転を休止している陸羽西線について、2026年1月16日(金)始発列車から運転を再開します。

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道路トンネル掘削が大幅遅れ

陸羽西線と並行して山形県新庄市と酒田市を結ぶ国道47号ですが、狭い道幅や、降雨規制による通行止めといった問題を解決するため、戸沢村の一部区間をトンネルでショートカットする高規格化道路の整備事業が進められています。新設する「高屋トンネル」は、陸羽西線の古口駅~高屋駅間にある「第二高屋トンネル」と上下で交差しており、両トンネル間は約3mと極めて近接しています。技術的課題が多い掘削工事の安全確保を図るため、期間中は陸羽西線の運転を全列車取り止め、バスによる代行輸送に切り替える手法が取られました。

工事を進める過程で地質調査を行ったところ、広範囲にわたる岩盤に想定を超える亀裂が見つかり、鉄道トンネルへの影響を抑えるため補強の規模を拡大する必要が生じました。追加の対策で作業工数が大幅に増えた高屋トンネルの掘削工事ですが、2025年8月に完了したことを受け、JR東日本は運転再開に向けた鉄道復旧工事に取り掛かりました。10月8日(水)からは訓練運転を開始しています。

「最上川舟下り」観光客に影響は?

当初は2024年度中の終了を目標としていたバス代行輸送ですが、約1年間ずれ込み、2026年1月15日(木)をもってようやく終了します。約3年8か月ぶりの運転再開となる列車の運転本数や時間帯は工事前とほぼ同じで、1日あたり新庄駅~余目駅間に5往復、新庄駅~余目駅~酒田駅間に4往復が設定されます。

しかし、羽前前波駅と高屋駅については「ご利用が極めて少ない」とし、運転再開に合わせてすべての列車を通過する扱いへと変更します。高屋駅は観光船「最上川舟下り」の下船場の最寄り駅ですが、鉄道トンネル補強工事の影響で連絡バスの立ち寄りをすでに取り止めており、観光利用での影響は少なそうです。

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