JR東海は、名古屋駅〜長野駅間を運行する特急「しなの」用の新型車両である「385系」量産先行車について、車両の内外装デザインとシンボルマークを決定しました。
「国内最速」受け継ぎ乗り心地を向上
現在の特急「しなの」383系は、振子制御技術により車体を傾斜させることで国内最速でのカーブ走行を実現した車両ですが、登場から30年が経過し取り替え時期に差し掛かっています。開発中の385系は、カーブ開始位置をより正確に検知できる次世代振子制御技術を導入して乗り心地のさらなる向上を目指すほか、車内防犯カメラなど安全設備の充実も図られます。まもなく完成する8両1編成の量産先行車を用いて2026年春頃から振子制御を中心とした走行試験を開始し、2029年頃から量産車を投入して営業運転を開始する計画です。
木曽路の宿 いわや
信濃・木曽・美濃地区の「豊かな自然と文化の調和」をデザインコンセプトに、沿線に広がる森林や、国内最速での曲線走行を色と形状で表したシンボルマークが制定されました。外観は「アルプスを翔ける爽風」をイメージした疾走感のあるデザインで、1編成中8箇所にシンボルマークが配置され、383系と同様に両先頭車の前面展望が確保されています。車内は全座席にコンセントを設置し、荷棚スペースを拡大するほか、内装材に縦のラインや木目調を採用して木曽谷の針葉樹「木曽五木」のイメージを演出します。
「優雅なプライベート感」を目指したグリーン車は落ち着きを感じさせる重厚感あるデザインで、壁には岐阜県の伝統工芸品である美濃焼の装飾があしらわれます。後ろを気にせずリクライニングできるバックシェル式の3列シートはJR東海在来線では初めての採用で、赤と青のバイカラーの座席生地は「北アルプスの朝焼け」と長野県花「リンドウ」を表現しているそうです。一方、普通車は爽やかで明るい色彩でまとめた「自然の心地よさ」がテーマで、座席は木曽の森林を表現した緑色の生地が使用されています。






