京浜急行電鉄は、現在休止中の座席指定車両「ウィング・シート」について、2021年3月27日(土)にサービスを再開すると発表しました。
ウィング・シートは、土休日に座って快適に移動できるよう、昼間時間帯に運転している2100形車両使用の快特列車について、8両編成のうち1両(2号車)を全区間で座席指定車両とするサービスです。土休日に泉岳寺駅〜三崎口駅間を運転する上下計17本の快特列車(40分間隔)に設定され、「みさきまぐろきっぷ」「よこすか満喫きっぷ」等を利用した三浦半島方面への旅行や、沿線から横浜・都心方面へのお出かけに便利に利用できます。このウィング・シートですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発出により、1月9日(土)以降はサービスが休止されています。
3月27日(土)に京急線でダイヤ改正が実施されることに合わせ、同日運行分からウィング・シートが再開されます。また、インターネットサービス「KQuick」によるウィング・シートの前売り発売が開始されます。従来の発売開始は乗車日当日の4:30でしたが、KQuickに新たに追加される「ウィング・シート前売り発売機能」を利用すると、乗車日の8日前の4:30から購入することができます。3月27日(土)乗車分の前売り発売は3月19日(金)に開始します。
座席指定券「Wing Ticket」のおねだんは、KQuickで購入の場合300円です。KQuickでは発車1分前まで購入可能で、座席の条件(窓側・通路側など)の指定もできます。Wing Ticketはウィング・シート車内(2号車)でも購入できますが、おねだんは500円(現金のみ)となり、座席の指定はできません。ウィング・シートは上下線それぞれで乗車可能駅が限定されていますが、降車はすべての快特停車駅で可能です(時刻表と乗車可能駅は下図を参照)。
ところで、平日夜下り方面に運転されている座席指定列車「イブニング・ウィング号」は、緊急事態宣言に伴う国や自治体からの要請を受け、1月20日(水)から2本の列車(品川駅22:17発「イブニング・ウィング20号」および23:00発「22号」)が運休となっています。3月29日(月)の平日ダイヤ改正以降についても感染防止対策の継続のため、この2本は臨時列車化されることになりました。運転の有無については、京急公式サイト、KQuickまたは駅掲示を確認するよう呼びかけています。
そのほか、朝通勤時間帯の上り方面に運転されている座席指定列車「モーニング・ウィング3号」について、5月6日(木)から編成両数が8両から12両に拡大します。この列車の座席数は128席増加し、特に金沢文庫駅と上大岡駅から乗車する方の着席チャンスが大幅に増加します。また、モーニング・ウィング3号の三浦海岸駅〜金沢文庫駅間は、京急では初めてとなるトイレ付きの新造1000形車両(4両編成)で運転され(金沢文庫駅で8両編成を増結)、都心への長時間通勤における利便性と快適性が向上するとのことです。