上田電鉄別所線で「日本遺産」塩田平を散策 バス「信州上田レイライン線」も乗り放題

上田電鉄は、別所線と観光シャトルバスが1日乗り放題となる「別所線・信州上田レイライン線 電車・バスフリーきっぷ」を発売します。

日本遺産に認定された信州上田・塩田平に広がる麦畑(Kiyo-system/写真AC)
日本遺産に認定された信州上田・塩田平に広がる麦畑(Kiyo-system/写真AC)

別所線の南側に扇状に開けている上田市の塩田平(しおだだいら)周辺は、古来から「聖地」として多くの神社仏閣が建てられ「信州の鎌倉」とも呼ばれています。大日如来を安置している「信濃国分寺」、国土・大地がご神体の「生島足島(いくしまたるしま)神社」、そして信州最古の温泉といわれる「別所温泉」で有名なエリアです。これらをつなぐ一本の線を「レイライン」(夏至の日の出の時間に地上につくられる光の線)になぞらえ、受け継がれる雨乞いの祭りや、山々に宿る龍神との関わりなどが「祈り」のストーリーにまとめられ、2020年6月に文化庁の「日本遺産」に認定されています。

上田バスでは例年4月〜11月、無言館、前山寺、龍光院、中禅寺など、点在する貴重な文化財や歴史的建造物と別所温泉を巡るルートに2019年まで「信州の鎌倉シャトルバス」を運行してきました。塩田平が日本遺産に認定されたことを受け、2021年度から「信州上田レイライン線」と名称も新たに運行を開始します。生島足島神社も通るルートに変更され、別所線との接続駅はこれまでの塩田町駅から下之郷駅に変更されています。5月1日(土)〜11月30日(火)まで毎日、下之郷駅〜別所温泉間に1日5往復運行され、運賃は1回200円(小児100円)、1日券は大人500円(小児250円)です。

上田電鉄が発売する「別所線・信州上田レイライン線 電車・バスフリーきっぷ」は、上田駅〜別所温泉駅間の別所線全線と、「信州上田レイライン」のバスが1日乗り降り自由となるおトクなきっぷです。発売期間は5月1日(土)〜11月30日(火)で、おねだんは大人1,240円、小児620円です。発売箇所は上田電鉄上田駅です(詳細は下表を参照)。

上田電鉄別所線1000系電車(ei-mi/写真AC)
上田電鉄別所線1000系電車(ei-mi/写真AC)

別所線のみ全線乗り放題の「1日まるまるフリー切符」は大人1,180円(小児600円)で通年発売されていますが、わずか60円(小児は20円)の追加で「信州上田レイライン線」も利用できるフリーきっぷが購入できる計算で、大変おトクな設定となっています。

【図表で解説】上田電鉄 「別所線・信州上田レイライン線 電車・バスフリーきっぷ」

関連イベントとして、上田市内の文化財7か所(北向観音堂、前山寺、西光寺、中禅寺、信濃国分寺、生島足島神社、別所温泉駅)を巡るスタンプラリー「上田市日本遺産構成文化財スタンプラリー」が4月24日(土)〜6月27日(日)に開催されます。7か所のスタンプをコンプリートするとオリジナルの景品がもれなくもらえるほか、温泉宿泊補助券などが抽選で当たるWチャンス賞も用意されています。スタンプ台紙は上田駅観光案内所、上田市観光会館、別所温泉駅などで配布されています。