【特集】近鉄が7月3日ダイヤ変更で前例なき減便 終電繰り上げや普通列車半減の区間も

近畿日本鉄道が2021年7月3日(土)に全線で実施するダイヤ変更では、一般列車・特急列車とも大幅に減便が行われます。
(2021年5月22日)奈良線においても終電繰り上げが実施されます。こちらの記事をご覧ください。

近鉄南大阪線6620系電車(M.T.photos/写真AC)
近鉄南大阪線6620系電車(M.T.photos/写真AC)

深夜の減便と終電繰り上げ

近鉄によると、新型コロナウイルス感染症の影響により、特に夜間時間帯の利用減少が顕著となっているようです。主要4駅(大阪難波駅・大阪上本町駅・大阪阿部野橋駅・京都駅)の22時以降の乗降者数を見ると、2021年4月度は平日で前々年比37%、土休日で前々年比33%と、約6〜7割減少しているとのことです。これを受けて、主要路線では深夜時間帯の運転本数、運転区間などが見直されます。

奈良線を例に取ると、平日ダイヤでは、大阪難波駅発22時台の区間準急1本が運転取り止めとなるほか、23時台の急行1本が準急に変更となります。また、土休日ダイヤでは、大阪難波駅発22時台の急行1本が削減されるほか、23時台の快速急行1本および急行1本が準急2本に変更となります。

そのほか、大阪線、京都線、南大阪線、名古屋線においても、それぞれ大阪上本町駅、京都駅、大阪阿部野橋駅、近鉄名古屋駅を基準に22時発以降の列車の削減、種別変更などが行われます(詳細は下表を参照)。

また、一部の路線では平日・土休日ダイヤとも、終電時刻の繰り上げが行われます(時刻表は下表を参照)。

大阪線では、大阪上本町駅発・高安駅行の最終列車が0:08発となり、20分繰り上げられます。また、大阪上本町駅23:58発の河内国分駅行が23:54発の高安駅行に変更となります。これに伴い、恩智駅〜河内国分駅間の各駅への終電は23:50発の区間準急・五位堂駅行となり、8分の繰り上げになります。

京都線では、京都駅発・新田辺駅行の現行の最終列車である0:16発が運転取り止めとなることに伴い、終電時刻は0:00発となり、16分繰り上げられます。南大阪線では、大阪阿部野橋駅0:12発、0:27発の2本の河内天美駅行列車が運転取り止めとなるため、河内天美駅までの最終列車は0:02発の古市駅行となり、25分の繰り上げとなります。そのほか、長野線、道明寺線、山田線、鳥羽線、志摩線など各線においても終電時刻の見直しが実施されます。

【時刻表で解説】近鉄 2021年7月3日(土)ダイヤ変更 深夜時間帯の見直しと終電繰り上げ

4月29日(木・祝)以降、緊急事態宣言に伴い4路線で終電時刻が繰り上げられています。それとは内容が異なるものの、利用状況の変化を受け、従来よりも早めの帰宅が必要なダイヤへと切り替えられます。近鉄は、終電繰り上げにより鉄道施設の保守などのための夜間工事の時間が延長できるので、一層安全で安定した輸送サービスを提供できるとし、利用者の理解を求めています。

次ページ: 普通列車が1時間に1本となる区間も
〈この記事へのご意見・ご感想をSNSでお聞かせください。〉