大阪メトロが磁気連絡定期券をICカードに集約 南海・泉北高速なども一部除き発売終了

Osaka Metro(大阪メトロ)、南海電気鉄道、泉北高速鉄道は、磁気による連絡定期券(通勤定期券・通学定期券)の発売を終了します。
(2021年6月16日)図表を一部加筆しました。

萩ノ茶屋駅を通過する泉北高速鉄道7000系電車(KUZUHA/写真AC)
萩ノ茶屋駅を通過する泉北高速鉄道7000系電車(KUZUHA/写真AC)

大阪メトロが発売を終了するのは、大阪メトロと南海電鉄・泉北高速鉄道・北大阪急行電鉄・大阪モノレールの各社をまたがる磁気の連絡定期券です。地下鉄定期券、地下鉄バス共通全線定期券、バス・地下鉄連絡定期券および阪急電鉄・阪神電気鉄道との連絡定期券については、引き続き磁気定期券で発売されます(詳細は下表を参照)。

南海電鉄は、自社線とJR西日本・近畿日本鉄道(近鉄)・京阪電気鉄道・阪急電鉄・阪神電鉄・大阪メトロとのすべての磁気連絡定期券が発売終了となります。ただし、JR西日本との連絡定期券のうち、羽衣駅・三国ケ丘駅経由で「南海〜JR西日本〜南海」の経路となる磁気連絡定期券の発売は続けられます。南海電鉄各駅相互間の定期券、泉北高速鉄道・阪堺電気軌道・水間鉄道との連絡定期券および、南海グループ各社バスとの連絡定期券は磁気定期券による発売が継続されます(詳細は下表を参照)。

泉北高速鉄道は、大阪メトロとの連絡定期券と、大阪メトロ・南海バスとの3社連絡定期券について、磁気定期券の発売を終了します。自社線内の定期券、南海電鉄・南海バスとの連絡定期券および、南海電鉄・南海バスとの3社連絡定期券については磁気定期券の発売が継続されます(詳細は下表を参照)。

各社とも、対象の磁気連絡定期券の発売終了日は2021年9月14日(火)で、9月15日(水)以降はICOCA定期券のみでの発売となります。南海電鉄・泉北高速鉄道はPiTaPa定期券も発売しています。ただし、南海グループのバス区間を含む定期券は磁気定期券のみの取り扱いとなります。

【図表で解説】Osaka Metro・南海など 一部の磁気定期券の発売を終了

南海電鉄によると、IC定期券の需要が増えるにつれて、磁気定期券の発売枚数が減少しているとのことです。また、新型コロナウイルス感染拡大後はICカードの特徴であるキャッシュレスや非接触サービスのニーズが高まっているため、IC化を促進していくとしています。

関西の鉄道事業者では、京阪電鉄が3月19日をもってすべての磁気定期券の発売を終了しています(一部例外あり)。また、大阪モノレールもすべての磁気定期券の発売を9月14日(火)をもって終了することを発表しており(一部例外あり)、IC定期券や「PiTaPa区間指定割引サービス」への集約が進んでいます。