東京2020 宮城スタジアム開催日は「夜行新幹線」も 東北本線など深夜に増発 JR東日本

JR東日本は、宮城スタジアム(宮城県利府町)での東京2020競技開催日に在来線と新幹線で臨時列車を運転します。

東北新幹線E5系(nozomi500/写真AC)
東北新幹線E5系(nozomi500/写真AC)

宮城スタジアムは、東京2020オリンピック競技大会のサッカー会場の一つとなっており、2021年7月21日(水)・24日(土)・27日(火)・28日(水)・30日(金)・31日(土)の計6日間競技が開催されます。最寄り駅となる仙台駅、利府駅および多賀城駅から、シャトルバスによる観客輸送が予定されています。

東北本線・利府線の仙台駅〜利府駅間では、すべての開催日に来場・帰宅時間に合わせた臨時列車が運転されます。このうち、試合終了時刻の遅い7月21日(水)・24日(土)・27日(火)・28日(水)については、深夜時間帯に利府駅発 仙台駅行の臨時列車が運転され、最終列車は通常より2時間遅い利府駅0:54発(仙台駅1:09着)となります。

仙石線では、多賀城駅から会場までのシャトルバス運転日となる7月28日(水)・31日(土)にあおば通駅発 多賀城駅行の臨時列車が運転されます。また、7月28日(水)については、帰宅の時間帯に多賀城駅発 あおば通駅行の臨時列車が運転され、最終列車は1時間31分繰り下げられ多賀城駅0:55発(あおば通駅1:17着)となります。7月21日(水)・24日(土)・27日(火)・30日(金)は多賀城駅系統のシャトルバスが運転されないため、利府駅などを利用するよう案内されています。

また、仙台駅から各方面への遅い時間帯の帰宅需要に対応するため、7月21日(水)・24日(土)・27日(火)・28日(水)の4日間、仙台駅深夜1時台発の臨時列車が東北本線・仙山線・仙石線に運転されます(時刻表は下表を参照)。

東北本線では、仙台駅1:01発の下り小牛田駅行、1:22発の上り白石駅行臨時列車が運転されます。仙山線の仙台駅1:15発 山形駅行は、愛子駅まで各駅停車、以降は作並駅・山寺駅・羽前千歳駅・北山形駅にのみ途中停車します。仙石線では、あおば通駅1:07発(仙台駅1:10発) 高城町駅行の臨時列車が運転されるほか、あおば通駅23:37発(仙台駅23:38発) 東塩釜駅行定期列車の行先が変更となり、高城町駅まで延長運転されます。

一方、東北新幹線では、仙台駅始発で上りは東京駅、下りは盛岡駅まで運転される深夜の臨時列車が設定されます(時刻表は下表を参照)。7月31日(土)運転の臨時列車は、上りが21時〜23時台の3本、下りは23時台発の1本です。7月21日(水)・24日(土)・27日(火)・28日(水)は、遅い試合終了時間に対応し、上りが23時〜0時台に2本、下りは0時台発の1本の臨時列車が計画されています。臨時列車にはE5系車両10両編成が使用され、いずれも普通車は全車自由席となっています。グランクラスおよびグリーン車は利用できません。

上りの臨時列車のうち、東京駅1:16着の「やまびこ402号」は、首都圏エリア各線で深夜に臨時列車が運転されるため、東京駅から各方面への電車に乗り継ぐことが可能です。「やまびこ412号」(東京駅2:10着)の運転日には山手線外回り電車の運転時刻が調整され、東京駅2:20発の品川駅行最終電車に接続が行われる予定です。さらに遅い時間帯の「やまびこ422号」は、東京駅に始発電車が動き出す未明に到着(4:20着)し、仙台駅〜東京駅間の所要時間も3時間35分と通常より長い特徴的なダイヤとなっており、その珍しさからSNSでは「夜行新幹線」と話題になっています。

【時刻表で解説】JR東日本 東京2020オリンピック 宮城スタジアム競技日に臨時列車を運転

JR東日本は、各路線の臨時列車の時刻を公式サイトの特設ページで案内しているほか、スマートフォンアプリ「JR東日本アプリ」の経路検索へのデータ反映も行う予定です。