JR九州は、大雨による被災のため一部不通となっている久大本線について、2021年9月17日(金)に全線で運転を再開します。
8月12日(木)から降り続いた大雨の影響により鉄道設備に被害が発生したため、久大本線は日田駅〜豊後森駅間で運転を見合わせ、同区間でバスによる代行輸送を実施しています。
復旧工事が進捗したため、JR九州は9月17日(金)始発列車から通常ダイヤにより久大本線全線で運転を再開すると発表しました。現在運転中の代行バスは9月16日(木)まで運転されます。また、8月21日(土)から博多駅〜日田駅間で臨時に運転している特急「ゆふ93・94号」についても9月16日(木)までの運転となります。なお、天候等の影響により工事の進捗が滞った場合、運転再開日は変更となる場合があるとしています。
運転再開以降のD&S列車(観光列車)の運転計画も発表されました。特急「ゆふいんの森」は、再開当日の9月17日(金)から11月30日(火)まで毎日運転します。ただし、10月5日(火)〜7日(木)、11月月15日(月)〜18日(木)・24日(水)〜26日(金)は「ゆふいんの森3・4号」の運転は行われず、同時刻・同停車駅で「ゆふ」の車両を用いた特急「ゆふ73・74号」が運転されます。「ゆふいんの森」「ゆふ」の指定席は9月11日(土)9:00から発売されます。
不通区間内の杉河内駅〜北山田駅間にある「第十玖珠川橋りょう」では線路の状態に異常が発生し、現在は線路の整備作業が行われています。また、橋脚への岩の接触や、橋脚の下にあった土砂が洗い流される被害も発生したため、岩の撤去と橋脚下部の応急処置が行われ、9月9日(木)までに作業が完了しています。また、豊後中川駅〜天ケ瀬駅間の「第四玖珠川橋りょう」では橋脚周りの護岸が損傷したため、応急処置が行われました。
JR九州は、引き続き運転再開に向けて復旧工事を全力で進めていくと話しています。