通勤定期券に特典 シェアサイクルが月3回無料 JR東日本「JREパスポート」新たな展開

JR東日本は、通勤定期券をお持ちの方向けにサブスクリプションや割引サービスを提供する「JREパスポート」のトライアル第2弾を実施します。

「ドコモ・バイクシェア」で利用できるシェアサイクル(イメージ)(ドンチャック/写真AC)
「ドコモ・バイクシェア」で利用できるシェアサイクル(イメージ)(ドンチャック/写真AC)

今回は2021年11月1日(月)〜12月31日(金)の2か月間、ドコモ・バイクシェア(東京都港区)が提供するシェアサイクルサービスがおトクに利用できます。JR東日本が展開するスマートフォンアプリ「Ringo Pass」にSuica通勤定期券を登録すると、同アプリからドコモ・バイクシェアを利用した場合の初乗り料金(165円/回)が月3回まで無料になります。ドコモ・バイクシェアは全国主要都市で展開していますが、東京・神奈川エリアでは初乗り料金で30分まで自転車に乗ることができます。

トライアル対象月(11月・12月)の1日時点でRingo PassアプリにSuicaが登録されており、そのSuicaが有効期間に少なくとも同月の1日以上が含まれているSuica通勤定期券である条件を満たす方が特典を利用できます(詳細は下図を参照)。判定は各月1日午前10:00に行われ、定期券区間にはJR東日本線が含まれている必要があります。トライアルの参加にエントリーは不要で、事前に同アプリへの会員登録やクレジットカード登録を済ませ、該当のSuica定期券を登録しておけば自動的にトライアル対象者となります。

【図表で解説】JR東日本 「JREパスポート」トライアル第2弾

Ringo Passは、お手持ちのSuicaやクレジットカード情報を登録することで、複数の交通手段(タクシー・バス・シェアサイクル)をスムーズに利用することができるMaaS(Mobility as a Service)アプリです。シェアサイクルの利用時には、登録したSuicaのID番号が鍵代わりとなって解錠ができます。トライアル期間中、シェアサイクル返却時にメールで送信されるお知らせには正規料金が表示されますが、利用月の翌月初めにクレジットカードから料金が決済される際には特典が反映されます。なお、タクシーやバスの利用についてはトライアルの対象外です。

JREパスポートの第1弾トライアルは7月6日〜9月30日に実施され、コーヒー・駅そば店舗や個室型シェアオフィス「STATION BOOTH」で使える定額チケットが通勤定期券をお持ちの方限定で販売されました。JR東日本は、今後もJREパスポートを通じて通勤体験や暮らしを豊かにしていくとともに、通勤定期券を支給する企業の働き方改革や効率化もサポートしていきたいと話しています。