西九州新幹線開業で博多〜長崎間460円アップ 乗り継ぎ特急料金の割高感を緩和 JR九州

JR九州は、2022年9月23日(金)に開業する西九州新幹線(武雄温泉駅〜長崎駅間)の運賃と特急料金の上限額について、国土交通大臣に認可申請を行いました。

西九州新幹線「かもめ」として運行予定のJR九州N700S(画像提供: JR九州)
西九州新幹線「かもめ」として運行予定のJR九州N700S(画像提供: JR九州)

西九州新幹線の諫早駅〜長崎駅間については並行する在来線があるため、営業キロは長崎本線と同一の24.9キロとされ、運賃額は480円とするよう認可申請が行われました。その他の区間の営業キロは建設キロと同一とされます。

また、自由席特急料金については全区間で一律の上限額(1,760円)が申請されました。ただし、50キロまでの近距離や隣接する駅間などには上限額よりも安く、九州新幹線(鹿児島ルート)と同額の特定特急料金が届出により設定される予定です(詳細は下表を参照)。

【図表で解説】JR九州 西九州新幹線の運賃・特急料金を発表

西九州新幹線「かもめ」の運転開始後は、在来線リレー特急「リレーかもめ」(門司港駅〜博多駅〜武雄温泉駅間)とを武雄温泉駅で乗り継ぐ利用となります。現在は一本の特急列車(在来線「かもめ」)で利用できる区間については、新幹線と在来線の特急料金を単純に合算すると割高となります。このため、武雄温泉駅で改札を出ないで列車を乗り継ぐ場合、それぞれの特急料金を1割引して合算した額が全体の特急料金となる制度が設けられます。

博多駅〜長崎駅間で自由席を利用した場合を例にとると、現行の特急「かもめ」の特急料金2,200円に対し、西九州新幹線「かもめ」と特急「リレーかもめ」を乗り継ぐ場合の特急料金は2,660円となります。運賃を含めた合計は5,520円で、現行からの差額は460円となります(詳細は上表を参照)。なお、武雄温泉駅では同一ホームでの対面乗り換えとなり、所要時間は最速で約1時間20分と現行より約30分短縮します。

そのほか、西九州新幹線に関連する割引きっぷについては改めて告知するとしています。