【週間TOP5】「電車遅延クーポン」参加できず… 臨時列車てんこ盛りの北東北に感無量

先週「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で最も読まれた記事をおさらい。2022年6月6日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

野辺地駅に停車中のJR東日本の観光列車「リゾートあすなろ」HB-E300系気動車(ロリー/写真AC)
野辺地駅に停車中のJR東日本の観光列車「リゾートあすなろ」HB-E300系気動車(ロリー/写真AC)

5位: “全部入り”きっぷ「まわりゃんせ」デジタル化 「志摩スペイン村」パスポート込み 近鉄

近畿日本鉄道(近鉄)は、QRコードを活用したデジタルきっぷの新商品「伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート“デジタルまわりゃんせ”」を2022年5月30日(月)から発売します。

近鉄電車や路線バスの乗車だけでなく、伊勢・鳥羽・志摩エリアの23の観光施設の入場・入館料も含まれたおトクなきっぷのスマートフォン版です。SNSでは、宿泊と食事以外ほぼ網羅しているこのきっぷの充実度合いに驚く人が続出でした。

4位: 夏の旅行に使える! 北海道“半額”6日間周遊パス 9月末まで利用期間延長「売り切れ御免」

JR北海道は、期間限定で発売しているおトクな乗り放題きっぷ「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の発売・利用期間を延長します。

6日間有効で、北海道内在来線の特急・普通列車自由席が何度でも乗り降り自由、指定席も4回まで利用可能です。おねだんは、どう考えても破格の12,000円です。道の補助金を活用しているため、予算に達すると発売終了となる点にはご注意を。

3位: 「列車遅延でドリンク100円引」アプリで実証実験 状況に応じてクーポン配信 JR東日本

JR東日本はスマートフォンアプリを活用し、列車の運行状況などに応じてエキナカ店舗等の割引サービスを提供する実証実験を行います。

専用アプリをインストールした山手線・京浜東北線利用者を対象に、遅延発生等の条件に応じて各種クーポンを配布するという試みです。開始初日時点ですでに上限数に達し、アプリがダウンロードできない状態です。参加できた人、いいなぁ…。

2位: 1日だけの夜行列車 土合駅へ「谷川岳山開き」 早朝からおもてなし 「朝市」イベントも

JR東日本は、日本百名山の一つである谷川岳の山開きに合わせ、上越線土合駅に朝早く到着する臨時列車「谷川岳山開き」を運転します。

2022年7月2日(土)深夜の上野駅から、462段の階段がある「日本一のモグラ駅」土合駅へ向けて1日限りの夜行列車が走ります。到着の3日(日)は谷川岳山開きの日で、駅舎では地元商店が集結した地域活性化イベント「土合朝市」も開かれます。

1位: 夏の北東北に12系客車急行 最後の夏「SL銀河」 岩手ビール祭り会場をつなぐ臨時列車も

青森・岩手・秋田の各県とJR東日本は、2022年7月1日(金)〜9月30日(金)に北東北三県大型観光キャンペーン「ドキドキ、キタキタ、北東北」を開催します。

電気機関車けん引の客車列車という懐かしいスタイルの急行「津軽」で開幕する同キャンペーン。一関と遠野で開かれるビールイベントを結ぶ快速列車、なぜか三陸鉄道車両が使用される「東北本線リアス号」など、臨時列車てんこ盛りです。

そのほか、2023年春で運行を終了する釜石線の「SL銀河」、夏の運行は今回が最後となります。本文中には、主な臨時列車の時刻表と運転日カレンダーを簡単にまとめています。「[WTM]鉄道・旅行ニュース」は2020年から配信していますが、これまでにないほどボリューム感のある臨時列車の運行を告知することができました。ローカル線での観光列車の運行について、JR東日本が継続的に取り組んでいることにも改めて注目していただければと思います。

このような観光キャンペーンは、人が移動して初めて成り立つものです。新型コロナウイルス感染症を起因とした「新しい日常」をことさら強調するのは控え、原点に帰り、旅行・観光が持つ魅力的、刺激的な要素をシェアしていきたいです。