JR四国は、“日本一営業日が短いJR駅”として知られる予讃線「津島ノ宮駅」を3年ぶりに開設し、期間中に上下計64本の普通列車を臨時に停車します。
コロナ禍で2年連続開かれず
瀬戸内海の沖合い250mにある小島にまつられている津嶋神社(香川県三豊市)は、江戸時代から子どもの健康と成長の守り神として厚く信仰されています。普段は対岸にある遥拝殿にのみ参拝できますが、夏季例大祭が行われる毎年8月4日・5日にのみ橋が架けられ、本殿が鎮座する津島まで歩いて渡ることができます。大祭期間中だけの奉納花火打ち上げや伝統的な儀式も執り行われ、県内外から家族連れや夫婦など多くの参拝者が訪れます。
この夏季例大祭に合わせて1年で2日間だけ開設されるのが津島ノ宮駅で、乗り降りできる期間があまりに短く「幻の駅」とも称される臨時駅です。新型コロナウイルス感染症の影響で2020年・2021年の大祭は中止となり、駅の開設も見送られました。2022年は3年ぶりに大祭が開催されることが決まったことを受け、同駅も8月4日(木)・5日(金)に臨時営業し、上下線合わせて4日(木)は43本、5日(金)は21本の普通列車が臨時停車します(臨時停車する列車の時刻表など詳細は下の図表を参照)。
「すまいるえきちゃん」駅名標も
臨時停車が行われる時間帯は、津島ノ宮駅ホームにある駅名標の裏面に記念駅名標が設置されます。駅と津嶋神社の風景イラストのほか、JR四国のイメージキャラクター「すまいるえきちゃん♡れっちゃくん♡」が描かれた特別仕様で、駅訪問の際の記念撮影スポットとなりそうです。
なお、津島ノ宮駅のホームは列車との間のすき間が広く空いているため、小さな子どもの乗降時には係員がお手伝いをするとのことです。