冬季限定 ロマンスカー往復特急券を無料に! 小田急が特別な「デジタル箱根フリーパス」

小田急電鉄は、スマートフォンアプリやWebサイトで電子チケット「デジタル箱根フリーパス」を購入すると、往復分のロマンスカー特急券を無料でプレゼントする期間限定企画を実施します。

「特急ロマンスカー・GSE」小田急70000形電車(画像提供: 小田急電鉄)
「特急ロマンスカー・GSE」小田急70000形電車(画像提供: 小田急電鉄)

電子特急券の無料引換券がセットに

「デジタル箱根フリーパス」は、箱根登山鉄道をはじめバス、ロープウェイ、遊覧船など8つの乗り物が乗り放題になるおトクな周遊型チケットです。入り口となる小田原駅までの小田急線往復乗車券も含まれており、有効期間は2日間または3日間から選べます。

今回発売される「電子特急券無料引換券付デジタル箱根フリーパス」は、おねだんはそのままに、往復分の特急ロマンスカーを無料で利用できる特典が付いてきます。出発駅から小田原駅または箱根湯本駅間で、空席のあるロマンスカーに乗車可能な電子特急券と引き換えできます。シートマップを活用した座席指定にも対応し、車種によっては展望席の指定も可能です。

発売期間は2023年1月23日(月)〜2月28日(火)で、同じ期間内を利用開始日とするチケットが対象となります。MaaS(Mobility as a Service)アプリ「EMot」または、スマートフォン専用サイト「EMotオンラインチケット」で購入できます。大人用のみの発売で、発駅として「渋沢駅〜小田原駅間」は指定できない、譲渡機能には対応しないといった、通常チケットとは異なる発売条件が設定されています(「デジタル箱根フリーパス」の乗り放題区間路線図など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】小田急 「電子特急券無料引換券付デジタル箱根フリーパス」限定発売

最大2300円分を無料プレゼント

一例として、新宿駅からの発売額は2日間有効のものが6,100円、3日間有効なら6,500円で、通常の「デジタル箱根フリーパス」と同額です。また、新宿駅〜箱根湯本駅間でロマンスカーを利用した場合の通常特急料金は片道1,150円(チケットレス料金)です。無料引換券付パスを活用すると、往復で最大2,300円相当のおトクを享受しながら、全席指定で広々とした移動空間を手に入れることができるというわけです。

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ところで、「デジタル箱根フリーパス」の購入者に往復分のロマンスカー特急券を無料で提供する企画は、2020年12月〜翌年2月にも実施されています。小田急によると、「旅行に行きたくなった」「旅先を箱根にする決め手になった」「自家用車利用の予定を公共交通利用に変更した」といった声があったそうです。好評を受け、冬の箱根への観光客誘致のため再びの実施が決まりました。

前回の実施時はEMot電子特急券の導入前ということもあり、指定の駅窓口でロマンスカー特急券への引き換えを必要としていました。今回は特急券への引き換え部分もオンライン化され、スマートフォン一つで完結するより便利な仕組みへと進化しています。

小田急はMaaS実現のためにヴァル研究所(本社:東京都杉並区)と連携し、サービスの基盤となるプラットフォーム「MaaS Japan」の構築から取り組んでいます。このプラットフォームはEMotだけでなく、他の交通事業者や自治体などが開発するMaaSサービスにも活用されています。

スマートフォン一つで便利に周遊できる「デジタル箱根フリーパス」は、EMotを通して2020年1月に発売が開始しました。「箱根フリーパス」全体におけるデジタルチケットの比率は2022年12月で15%を超え、累計の販売枚数は約83万枚に上っているということです。