「アンパンマン列車」利用100万人達成 JR四国 4県で21両が活躍 京都鉄博で出張展示も

JR四国が四国各県で運転している観光列車「アンパンマン列車」の利用者が累計で100万人を達成したのを機に、グループ会社とも連携して2023年9月末までさまざまな記念事業を展開します。

高徳線・徳島線の特急列車に増結して運行しているJR四国キハ185系「ゆうゆうアンパンマンカー」(ninochan555/PIXTA ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)
高徳線・徳島線の特急列車に増結して運行しているJR四国キハ185系「ゆうゆうアンパンマンカー」(ninochan555/PIXTA ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)

やなせ氏故郷の高知行特急でデビュー

やなせたかし氏原作のテレビアニメシリーズ「アンパンマン」と同社のコラボレーションの歴史は2000年(平成12年)10月にさかのぼります。2000系気動車4両編成の内外装を大きくリニューアルした初代「アンパンマン列車(ブルー)」が登場し、やなせ氏ゆかりの地の高知県を走る土讃線の特急「南風」として運行を開始しました。

外観やシート、天井などの内装にはおなじみのキャラクターたちが目一杯描かれており、現在は各地で見られる、子どもと一緒に乗って楽しめる列車の草分け的存在と言えます。好評を受けてアンパンマン列車は増備され、ほかの車両形式にも対象を広げて予讃線特急としても乗車できるようになりました。

さらに、高徳線・徳島線では、一般車両の特急列車に連結する「ゆうゆうアンパンマンカー」が登場しました。また、瀬戸大橋線の海風を感じながら乗車できる「アンパンマントロッコ」も製作され、現在は合わせて21両のアンパンマン車両が四国の主要路線で活躍しています。

利用100万人を達成した2023年6月14日(水)、高知駅では記念の出発式が開催され、アニメ「それいけ! アンパンマン」の関係者を招いて岡山駅行列車の出発を祝いました。

四国内の主な駅は達成を知らせるフラッグや卓上ポップにより装飾されています。特に、高知駅の改札口正面にある階段にラッピングされた、アンパンマンとばいきんまんが仲良く並ぶ記念デザインは一見の価値があります。一部を除くJR四国グループの全従業員が記念のネームプレートを着用するなど、アンパンマン列車を軸に一体感を創り出しています。

(JR四国「アンパンマン列車」の路線図、「ゆうゆうアンパンマンカー」の運転日・時刻など詳細は下の図表を参照)

【路線図で解説】JR四国「アンパンマン列車」の路線図、「ゆうゆうアンパンマンカー」の運転日・時刻

「アンパンマン弁当」が京都でも買える!

ところで、「ゆうゆうアンパンマンカー」は現在メンテナンス期間中で、6月29日(木)〜7月11日(火)までは京都鉄道博物館(京都市)で特別展示しています。100万人達成記念事業の一環で、各アンパンマン車両で唯一設けられている「プレイルーム」など車内を見学できるほか、解説パネルや模型の展示もあります。

会場内の臨時売店ではアンパンマン列車の関連グッズが揃い、通常は四国でしか買えない水筒付き「アンパンマン弁当」「げんき100ばい! アンパンマン弁当」も各50個限定で販売されます。お弁当は当日の現地販売分以外に、電話での事前予約も受け付けていますが、この場合の受け取りにも博物館の入館料は必要となります。

四国に帰ってきた後の「ゆうゆうアンパンマンカー」はこれまで通り、高松駅〜徳島駅間の特急「うずしお」と、徳島駅〜阿波池田駅間の特急「剣山」に増結されます。7月15日(土)〜8月31日(木)の夏休み期間は平日やお盆も含めて毎日運転します。

JR四国ではそのほか、アンパンマン列車を利用して「香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」に行くツアーなど、100万人達成を記念した特別な旅行商品の企画を予定しています。また、グループの四国キヨスク(本社:高松市)やJR四国ステーション開発(同)の各店舗、JRホテルクレメント高松(高松市)でも達成記念のプレゼントなどを用意しています。

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