東葉高速鉄道は、千葉県船橋市と協定を結んだ東海神駅〜飯山満駅間に整備する海老川新駅(仮称)ついて、2025年5月23日(金)に起工式を行いました。
新駅はいずれの隣駅からも約2.0km離れた位置で、駅舎内の2階に可動式ホーム柵を備えた2面の高架相対式ホーム、1階には改札口が設けられます。各ホームと改札階はエレベーターと上り・下りエスカレーターが結び、待合室や休憩スペース、店舗の設置も計画されています。
新駅の近くを流れる海老川は、かつて橋を渡すのが困難なほど水量が多かったため、川に小舟を数珠つなぎに並べて橋の代わりにしたという「船橋」の地名の由来となった河川です。この上流エリアでは、老朽化した市立医療センターを建て替え・移転し、それを核に医療や福祉機能をテーマとする「ふなばしメディカルタウン構想」に基づいたまちづくりが市主導で進められます。
市は、新しいまちの発展には交通利便性の向上が必要と考え、エリアを東西に走る東葉高速鉄道に新駅の整備を要望しました。新駅の工事費用に約76億円を見込んでおり、一部に国からの補助を活用しながら市が全額を負担します。
新駅の準備工事は2025年2月から始まっており、まもなく着手する本工事を経て2029年3月末の開業を予定しています。駅名は現時点では未定ですが、市は公募なども含めて名称の決め方を検討しているとのことです。