神戸市交通局は、市営地下鉄海岸線で2026年3月14日(土)にダイヤ改正を実施し、利用状況に応じて運転間隔を変更するほか、ホームドア導入を見据えて各駅の停車時間を見直します。
需要少なく慢性的な赤字路線
平日ダイヤの運転間隔を時間帯別に見ると、朝ラッシュ時の6分、夕ラッシュ時の7分30秒は維持しつつ、昼間は現在の10分から15分間隔に、早朝・深夜は現在の15分から20分間隔へと変更します。土休日ダイヤも同様に、昼間は10分から15分間隔、早朝・深夜は15分から20分間隔へと開きます。平日・土休日とも始発・最終列車の始発駅発車時刻に変更はなく、新長田駅での西神・山手線へのスムーズな乗り継ぎも考慮したとのことですが、運転本数は平日で約15%、土休日で約30%と大幅に削減されることになります。
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また、駅停車時間の見直しにより、例えば新長田駅から三宮・花時計前駅までの東行列車の所要時間は現在の約15分から約16分に増加します。今後予定しているホームドア設置にあたり、必要となる運転士の作業時間を確保するためと説明しています。なお、各駅ホームには次に来る列車の吊り下げ式案内装置を設置していることから、ホーム上の時刻表掲示を省略し、QRコードで公式サイトを案内する方法へと変更します。
神戸市臨海部の再開発を見据え、阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして2001年7月に開業した海岸線は、当初の需要見込みより大幅に少ない利用者数と、西神・山手線の利益ではまかないきれない多額の累積赤字という問題を抱えています。苦境を打破するため市は、海岸線全線が無料で乗り放題となる「海岸線中学生以下フリーパス」の発売や、海岸線駅の壁面やショーケースを活用して若手アーティストの作品を展示・販売する「KOBE SUBWAY MUSEUM」といった挽回策を展開しています。近年の利用者数は増加傾向でコロナ前の水準に近づいていますが、利便性の基本となる運転間隔にメスを入れた今回のダイヤ改正が活性化に水を差すことにならないか心配です。






