小田急 3大観光地「フリーパス」デジタル化完了 江の島・鎌倉もスマホでおトクに周遊

小田急電鉄と江ノ島電鉄(江ノ電)は、江の島・鎌倉エリアで利用できるおトクなチケットのオンラインでの取り扱いを強化します。

イルミネーションが施された観光灯台「江の島シーキャンドル」(シロップ/写真AC)
イルミネーションが施された観光灯台「江の島シーキャンドル」(シロップ/写真AC)

現在、磁気券などで発売されている「江の島・鎌倉フリーパス」は、小田急線の発駅〜藤沢駅の往復乗車券と、藤沢駅〜片瀬江ノ島駅間および江ノ電が乗り降り自由となるおトクなきっぷです(利用可能な区間の路線図は下図を参照)。2021年11月30日(火)10:00からは、MaaS(Mobility as a Service)アプリ「EMot」およびスマートフォン専用Webサイト「EMotオンラインチケット」で「デジタル江の島・鎌倉フリーパス」としての発売が開始します。

購入から利用までスマートフォン一つで完結し、従来のきっぷと同様、寺院や海辺のカフェなど約25施設で提示すると割引等の優待を受けることができます。アプリ「EMot」ではマップに周辺の優待施設がわかりやすく表示され、江の島・鎌倉の名所巡りや街歩きがよりスマートに楽しめます。また、将来的なインバウンド需要の回復を見据え、「EMotオンラインチケット」で発売するチケットは英語表記に対応しています。おねだんは発駅ごとに設定されており、新宿駅発の場合は大人1,520円・小児770円、藤沢駅発なら大人660円・小児340円です。

一方、アプリ「EMot」で大人用(650円)のみ発売されている「江ノ電1日乗車券『のりおりくん』デジタル版」については、11月30日(火)から小児用(330円)の発売が加わり、同時に「EMotオンラインチケット」での取り扱いも開始します(利用可能な区間の路線図は下図を参照)。

また、江の島3施設(江の島エスカー、江の島サムエル・コッキング苑、江ノ島シーキャンドル)の利用券がセットでおトクな「江の島シーキャンドルセット券デジタル版」(大人800円・小児400円)は、12月下旬から「EMotオンラインチケット」での発売が開始されます。

【路線図で解説】小田急・江ノ島電鉄 「EMot」「EMotオンラインチケット」でのチケット発売を拡大

これらのデジタルチケットは、11月30日(火)にリニューアルする観光ポータルサイト「江の島・鎌倉ナビ」からも購入できるようになります。同サイトでは観光情報のほか一部の施設の混雑状況も確認でき、チケット購入から旅の途中においても有効活用できるようになります。

小田急電鉄は、箱根および丹沢・大山に続き江の島・鎌倉エリアでもデジタルでの周遊をサポートし、一層の観光型MaaS推進に取り組むとしています。