西武鉄道は、2023年3月20日(月)から平日朝に運転を開始する有料座席指定列車「拝島ライナー」の上り列車について、運転時刻と座席指定料金を決定しました。
オフピーク時間帯に2本新設
2018年に新宿線・拝島線で運転を開始した拝島ライナーですが、現在は平日・土休日の夕夜間、下り列車のみ設定されています。クロスシートを備えた40000系車両を使用し、都心からの帰宅時間帯に座ってゆったり移動できるサービスを提供しています。
西武によると、朝の通勤・通学時にも利用したいという声が多くあったそうで、ニーズに応えるかたちで、ダイヤ改正により平日朝に上り列車2本が新設されます。運転時刻は、「拝島ライナー2号」が拝島駅6:28発・西武新宿駅7:20着、「同4号」が拝島駅8:00発・西武新宿駅8:52着で、ピーク時間帯の前後に1本ずつの運転となります。
拝島線の拝島駅〜小平駅間の各駅は乗車のみ可能で、降りることはできません。新宿線に入り、降車専用駅の高田馬場駅に停車した後、終点の西武新宿駅に到着します。
全区間を座席指定で運転するため、乗車には定期券を含む乗車券のほかに、座席指定券が必要です。座席指定料金は大人300円・小児150円で、チケットレスサービス「Smooz」や、主要駅の特急券発売窓口で発売されます。なお、拝島駅〜小平駅間の各駅には指定席券売機は設置されません。また、駅窓口は状況により発売まで時間がかかる場合もあるため、できるだけSmoozであらかじめ指定券を購入するよう呼びかけています。
拝島ライナー上り列車の運転開始を記念した乗車ポイントキャンペーンも実施されます。これは、PASMO定期券で拝島線各駅から高田馬場駅・西武新宿駅まで利用した方を対象に、拝島ライナーの指定料金300円(大人)と同額分の西武グループ共通ポイント「SEIBU Smile POINT」を抽選でプレゼントするというものです。2022年12月に行われたSmoozのフルリニューアルにより、特急券や指定券の購入の際にポイントを利用できるようになっています(「拝島ライナー」上り列車の運転時刻、改定前後の特急料金・座席指定料金など詳細は下の図表を参照)。
特急・座席指定料金を7月に改定
一方、西武は2023年7月1日(土)に特急料金および座席指定料金の改定を実施することも併せて発表しました。車両数の増強や、ダイヤ改正による増発により着席機会の向上を図ってきたものの、新型コロナウイルス感染症の拡大により社会変容が進み、経営環境が悪化しているとのことです。今後も良質なサービスを維持していくため、料金体系を見直すことにしたと説明しています。
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池袋線・新宿線の特急料金は、各料金区分で大人1名あたり100円〜190円の値上げとなります。特急ラビューの主要区間である池袋駅〜所沢駅間の料金は現行の400円から500円に、池袋駅〜西武秩父駅間は710円から900円へと改定されます。また、特急レッドアローの西武新宿駅〜本川越駅間は現行の500円から600円へと引き上げられます。
上記の拝島ライナーの指定料金は上り・下りとも全区間、2023年7月1日(土)からは大人400円・小児200円に改定されます。なお、東京メトロ・東急電鉄・横浜高速鉄道の各社線と直通運転する座席指定列車「S-TRAIN」は、複数の会社にまたがって指定料金が加算されることに配慮し、今回は料金据え置きとなります。
なお、改定日以降に乗車する特急券・座席指定券でも、改定日前日の2023年6月30日(金)までに事前購入した場合、現行の料金で購入できます。