西武が3月13日ダイヤ改正 池袋線・新宿線最終は特急列車に(終電時刻表付き)

西武鉄道は、2021年3月13日(土)にダイヤ改正を実施し、終電時刻の繰り上げ、特急列車の延長運転取り止めなどを行うと発表しました。

愛称「ラビュー」で池袋線特急として運行されている西武001系電車
愛称「ラビュー」で池袋線特急として運行されている西武001系電車

終電繰り上げの対象は山口線・多摩湖線を除く全路線で、平日・土休日ダイヤとも上下線で実施されます。保守・工事に従事する係員等の労務環境を改善し、作業を安全かつ効率的に実施するためと説明しています。

平日ダイヤの場合、池袋線池袋駅発の終電時刻は、飯能行が現行ダイヤから17分、小手指行が30分、保谷行は27分それぞれ繰り上がります。また、新宿線高田馬場駅発の終電は、本川越行・拝島行が15分、新所沢行が29分、上石神井行は30分それぞれ繰り上げとなります。

そのほか、池袋線関係(豊島線・西武有楽町線・狭山線・西武秩父線)、新宿線関係(拝島線・多摩湖線・西武園線・国分寺線)の各線でも終電が繰り上げられます。下に主要駅の終電時刻対照表を掲載します。

なお、今回のダイヤ改正は、国土交通省および1都3県からの要請に基づき1月20日(水)から実施している終電繰り上げとは内容が異なります。また、上記および下表における現行ダイヤの時刻には、1月20日(水)以降の終電繰り上げを反映していません。

【図表で解説】西武 3月13日ダイヤ改正 終電繰り上げ

3月13日(土)のダイヤ改正で注目されるのが、池袋線および新宿線の平日ダイヤにおいて、終電の後に全車座席指定の特急列車が運転される点です。池袋線池袋駅発では、飯能駅行終電(23:52発)の後に特急「むさし55号」飯能駅行(0:00発)が運転されます。特急で所沢駅まで行くと、先に発車した飯能駅行に乗り換えることができます。

同様に新宿線でも、西武新宿駅発の本川越駅行終電(23:42発)の後に特急「小江戸53号」本川越駅行(23:54発)が発車します。この特急は、先に発車した本川越駅行と東村山駅で接続します。

特急列車への乗車の際には別途特急券が必要です。西武鉄道は、「着席して帰宅したいというお客さまのニーズに」応えるとしています。上記のように一般列車の終電時刻が繰り上がった一方、特急列車の発車時刻は従来からほとんど変更されていないため、発車順序が入れ替わったというのが実際のイメージに近いと思われます。

【図表で解説】西武 3月13日ダイヤ改正 終電後の特急列車

平日ダイヤの金曜日に池袋線特急「むさし49号」(池袋駅22:30発)飯能駅行の運転区間が延長され、西武秩父駅行として運転していますが、3月13日(土)ダイヤ改正以降は延長運転が取り止められます。

終電関連以外では、2020年4月13日から秩父鉄道線との直通運転を一時的に休止していますが、土休日ダイヤの直通運転が今回のダイヤ改正から再開となります。平日ダイヤについては、直通運転は取り止めとなります。

また、3月13日(土)のダイヤ改正に合わせ、西武遊園地駅と遊園地西駅の駅名がそれぞれ「多摩湖」「西武園ゆうえんち」に変更されます。

西武鉄道は、改正後の各駅時刻表を2021年3月上旬に公式サイトで案内する予定としています。なお、今回のダイヤ改正では、冊子版「西武時刻表」は発売されないとのことです。