阪神電車が3月13日から終電繰り上げ 新型コロナの影響で深夜の利用客7割減

2021年3月13日(土)から阪神電車の終電時刻が繰り上がります。

今回のダイヤ変更により、深夜時間帯の本線普通列車3本が削減されます。下り最終列車の大阪梅田駅0:30発・尼崎駅行および、上り最終列車の元町駅0:28発・石屋川駅行は全区間で運転取り止めとなります。また、高速神戸駅23:19(土休日は23:20)発・大阪梅田駅行の上り列車は、尼崎駅(0:09発)〜大阪梅田駅間の運転が取り止められ、尼崎駅止まりとなります。

大阪梅田駅行を発車する下り最終列車は、現行ダイヤでは0:30発の普通・尼崎駅行ですが、変更後の平日ダイヤは0:20発の急行・御影駅行(野田駅で普通・尼崎駅行に接続)に10分繰り上げ、土休日ダイヤは0:16発の普通・石屋川駅行に14分繰り上げとなります。

上り普通・石屋川駅行終電については、元町駅発車時刻が現行ダイヤの0:28から変更後は0:18に、神戸三宮駅発車時刻は0:30から0:20に繰り上がります。また、尼崎駅行発の普通・大阪梅田駅行終電は、現行の0:09発から23:57発に変更となります(下表を参照)。

上記以外の時間帯および、阪神なんば線・武庫川線・神戸高速線のダイヤに変更はありません。

阪神電気鉄道によると、深夜時間帯の鉄道利用が近年減少を続けており、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機にその傾向が顕著になっているとのことです。特に、2021年1月における0時以降の利用客は前年同月比で約70%減少したといい、こうした状況に対応する必要があると説明しています。また、終電繰り上げにより夜間作業時間が確保でき、余裕のある作業工程を組むことができ安全性が向上するとしています。