【特集】「京カード」廃止 一日券値上げ 京都市バス・地下鉄の割引施策が全面見直しへ

京都市交通局は、一日券など各種割引乗車券やサービスについて、価格改定や廃止を含めた抜本的見直しを行います。

立命館大学前停留所に停車中の京都市バス(umii/TOKYO STUDIO)
立命館大学前停留所に停車中の京都市バス(umii/TOKYO STUDIO)

2019年3月に掲げられた「京都市交通局市バス・地下鉄事業経営ビジョン」では、「市バスの一人あたり乗車運賃が他都市に比べて低い」「乗継割引の取り扱いが多い」「磁気カードの市場が縮小している」などの課題が挙げられています。これらの問題点を解消するため、各種割引乗車券等の設定が全般的に見直されます。

各種一日券は「適正価格」に

一日券類の価格については、利用状況や普通運賃との価格差などと照らし合わせて適正化する目的で、2021年10月1日(金)に価格改定されます(詳細は下表を参照)。市バス・京都バス・西日本JRバスの均一運賃区間が1日乗り放題となる「バス一日券」は、現行600円(小児300円)から新価格700円(小児350円)に変更されます。これは、500円に大幅値下げされる前の2000年当時の価格と同じになります。

市営地下鉄が全線乗り放題の「地下鉄一日券」は、600円(小児300円)から800円(小児400円)に改定されます。現在は普通運賃5区(360円)の往復よりも割安となっていることを理由に、是正が図られます。

そのほか、地下鉄・市バスおよび一部の路線を除く京都バス・京阪バス・JRバスが乗り放題の「地下鉄・バス一日券」については、900円(小児450円)から1,100円(小児550円)へと値上げされます。「地下鉄・バス二日券」については、磁気カードの縮小方針にしたがい10月1日に廃止されます。

現行価格で購入済みのこれらの一日券類は、移行措置として2022年3月31日までそのまま利用可能です。2022年4月以降は5年間(2027年3月31日まで)、新価格との差額を現金で支払うことにより、手数料不要で新乗車券との交換が可能になります(「地下鉄・バス二日券」は、新価格の「地下鉄・バス一日券」2枚と交換)。

京都観光推進協議会が運営しているWebサイト「きょうと修学旅行ナビ」の専用フォームから購入できる「京都修学旅行1dayチケット」(700円)および「同【京阪電車拡大版】」(1,000円)についても、2021年10月1日(金)に各100円値上げされ、それぞれ800円、1,100円となります。交通局によると、適正と考えられる価格はそれぞれ900円、1,200円だとし、修学旅行誘致の観点から当分の間は暫定価格で発売するとのことです。専用フォームで2021年9月30日(木)までに申し込んだ乗車券については、2022年3月31日までは差額なしで利用できます。

なお、2018年3月に発売が停止されている「京都観光一日(二日)乗車券」については、利用期限が設けられていませんが、価格適正化にあわせて2022年4月1日以降は使用できなくなります。交換および払い戻しの取り扱いは、発売停止時に案内されたとおり2019年3月31日付ですでに終了しているので、利用期限の2022年3月31日までに使い切る必要があります。

【図表で解説】京都市交通局 一日券類の価格適正化

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