都営バスも「バス特」廃止 IC乗継割引も終了 10月から「ToKoPo」乗車ポイントを拡大

東京都交通局は、「バス利用特典サービス(バス特)」などの割引サービスを廃止する代わりに、都営交通ポイントサービス「ToKoPo(トコポ)」を充実させます。

東京駅丸の内口に停車中の燃料電池バスで運行している都営バス(Katsumi/TOKYO STUDIO)
東京駅丸の内口に停車中の燃料電池バスで運行している都営バス(Katsumi/TOKYO STUDIO)

あらかじめ登録したPASMOのチャージ金額で都営交通を利用する方向けに2011年8月から実施している「ToKoPo」ですが、2021年10月1日(金)からポイント付与内容が大幅に拡大されます。

1乗車ごとにポイントが貯まる「基本ポイント」はこれまで都営バスは対象外となっていましたが、10月1日(金)からは都営バスのみの乗車に対しても1乗車につき2ポイントが付与されます。また、東京さくらトラム(都電荒川線)の基本ポイントも1ポイントから2ポイントに増加します。

基本ポイントとは別に土休日に乗車した日数に対して付与される「土休日ボーナスポイント」は、都営バスと東京さくらトラムの乗車が新たに対象に加わり、それぞれ2ポイントが付与されます。

また、「都営地下鉄→都営バス」「都営バス→日暮里・舎人ライナー」など、2つ以上の交通モードに乗車した日数に応じてに付与される「乗継ボーナスポイント」も、従来の2ポイントから10ポイントに大幅アップします。交通局は今後もポイント付与の対象や適用条件の拡大など、サービス内容のさらなる拡充を検討しているとのことです。

「ToKoPo」の利用には、専用Webサイトから会員登録(無料)し、都営地下鉄や日暮里・舎人ライナーの駅に設置されている自動券売機またはチャージ機でお手持ちのPASMOを登録する必要があります。「モバイルPASMO」「Apple PayのPASMO」も登録可能です。定期券区間内の利用はポイント対象外です。貯まったポイントは10ポイント=10円単位でPASMOにチャージでき、交通利用のほか電子マネーとしてコンビニ等でも利用することができます。

【図表で解説】東京都交通局 ポイントサービス「ToKoPo」を拡充

交通局は、「ToKoPo」をバス事業にも拡充することで利便性の向上に活用できるとし、既存のIC割引サービス「バス特」「都営バス乗継割引」について9月30日(木)をもって終了すると発表しました。これらのサービスは10月1日(金)以降は「ToKoPo」に統合されるため、利用者にはこれを機に会員登録を行うよう呼びかけています。

「バス特」は都営バス・東京さくらトラムの乗車時に適用され、引き去り額に応じて貯まるバスポイントが一定数に達すると特典バスチケットが自動的に付与されるサービスです。チケットは次回以降のバス等の乗車時に運賃として優先して使用されます。かつては首都圏の多くのバス事業者に共通サービスとして導入されていましたが、2021年に入り終了する事業者が相次いでいます。なお、すでに付与されたチケットについてはサービス終了後も引き続き利用可能です。

また、「都営バス乗継割引」は、都営バスから都営バスへ90分以内に乗り継いだ場合に、2乗車目の運賃から大人100円・小児50円を自動的に割り引くサービスです。

「バス特」のポイントは毎月1日にリセットされるため、特典を受けるためには同一月内に一定回数以上バスに乗車する必要がありました。一方、「ToKoPo」のポイントは毎回の乗車時に一律で付与され、ポイントの有効期限もないので利用頻度の低い方もおトクを享受できます。また、貯まったポイントをバス乗車だけでなく、他の交通機関やコンビニ等でも活用できるので、使いみちが広がるメリットもあります。

しかしながら、還元率約10%以上である「バス特」に対して「ToKoPo」は約1%となり、実質的なおトク度はかなり後退しそうです。例えば都営バス均一区間(210円)の場合、「バス特」なら同一月内に5回利用するとチケット100円分が付与されましたが、「ToKoPo」では5回の乗車に対して貯まる基本ポイントは10ポイントです。また、「ToKoPo」の乗継ボーナスポイントは都営バス同士の乗り継ぎには適用されません。

また、「バス特」「都営バス乗継割引」は登録不要でPASMO・Suicaとも利用対象であったのに対し、「ToKoPo」はPASMO限定で、事前登録が必要な点にも注意が必要です。

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