富士急行は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休していた「フジサン特急」の運転を再開します。
元は小田急電鉄20000形「ロマンスカー・RSE」で、たくさんのフジサンキャラクターが描かれた8000系車両を使用する「フジサン特急」ですが、2020年4月から現在まで運転見合わせが続いています。今回のダイヤ改正により、土休日ダイヤの1日2往復に限定して運転が再開されます(運転時刻は下表を参照)。展望車両となっている1号車は指定席で、2022年2月17日(木)10:00からインターネットおよび電話での予約受付が開始されます。
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富士急行線と同日の2022年3月12日(土)にJR東日本のダイヤ改正が実施されますが、中央線に直通運転する特急「富士回遊」の運転本数に変更はありません。また、「富士山ビュー特急」も現行ダイヤと同じ本数が維持され、特急列車全体の1日あたりの運転本数は平日5往復、土休日7往復(最大8往復)となります。
一方で、レトロモダン調の内装が特徴の観光列車「富士登山電車」は引き続き当分の間運休となります。
今回のダイヤ改正では、利用者の要望を踏まえて最終電車の時刻繰り下げが実施されます。下り河口湖駅行の終電は大月駅23:10発(現行22:52発)となり、新宿駅22:00発の中央線特急列車から大月駅で乗り換えできるようになります。また、上り大月駅の終電も河口湖駅発22:10発(現行21:52発)に繰り下げられます(詳細は上表を参照)。新型コロナウイルス感染症の影響により2020年4月から施行された特別ダイヤ以降は終電時刻が繰り上げられていましたが、今回の変更によりコロナ前とほぼ同じ水準の時刻へと回復します。
富士急行は2022年4月1日(金)付で鉄道事業を分社化し、グループ会社「富士山麓電気鉄道」に承継します。これまで以上に地域に密着した鉄道会社となることを目指し、1926年(昭和元年)に創立された当時の社名を復活させたとしています。なお、路線名の「富士急行線」は変わらず今後も使用されます。