JR東日本は、地震の影響により福島駅〜仙台駅間で運転を見合わせていた東北新幹線について、2022年4月14日(木)から全区間で運転を再開します。
2022年3月16日(水)に福島県沖で発生した最大震度6強の地震により、東北新幹線では営業運転中の列車が脱線したほか、高架橋や架線柱などに多くの設備被害が発生しました。当初の不通区間は那須塩原駅〜盛岡駅間でしたが、復旧作業の進展に伴い運転区間が順次拡大され、安全確保の見通しが立ったことから全線で運転再開されます。
秋田新幹線「こまち」および北海道新幹線「はやぶさ」については、中断されていた東京駅までの直通運転が再開されます。ただし当分の間、郡山駅〜一ノ関駅間で徐行運転が必要なため、通常より1〜2割少ない本数による臨時ダイヤでの運転となります。所要時間は通常より東京駅〜仙台駅間で約30分、東京駅〜盛岡駅間で約1時間長くかかります。また、この影響で最終列車が始発駅を発車する時刻についても通常ダイヤより最大で1時間程度早まります(最終列車の運転時刻は下表を参照)。
2022年4月14日(木)以降の指定席券については、4月13日(水)から発売が始まっています。今後は通常ダイヤでの運転再開を目指して復旧工事が進められるとのことです。
なお、常磐線では原ノ町駅〜仙台駅間で通常より速度を落とす臨時ダイヤにより運転を行っていましたが、線路などの整備作業が完了したため2022年4月14日(木)から通常ダイヤでの運転が再開します。これに伴い、特急「ひたち」も品川駅〜仙台駅間の全区間で通常ダイヤに戻るほか、いわき駅・原ノ町駅〜仙台駅間の臨時快速列車の運転は4月13日(水)をもって終了となります。
そのほか、東北本線および羽越本線でも臨時快速列車が設定されていましたが、これらも東北新幹線の全線運転再開に伴い4月13日(水)をもって運転終了となります。