JR西日本は、リニューアルしたスマートフォン向け観光サービス「tabiwa by WESTER」内で、新たに北陸エリアの周遊パスやデジタルチケットを発売開始します。
北陸全線2450円で1日乗り放題
当初のサービス名は「せとうち観光ナビ『setowa』」で、2020年9月からせとうちエリアを対象に観光情報の発信、周遊パスなどのデジタルチケット販売、交通予約などの機能が提供されてきました。このサービス対象に北陸エリアが新たに加わり、JR西日本のMaaS(Mobility as a Service)アプリ「WESTER」のブランドを冠した観光サービスとして2022年11月1日(火)にリニューアルされました。
サービス拡大は、2024年春に予定されている、北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅間延伸を見据えたものです。目的地までの鉄道に加え、現地でのバス、タクシー、レンタカーなどの交通機関、観光施設などをシームレスに手配・利用できるサービスを整備することにより北陸への観光客増加を図り、延伸効果を最大限に高めたい考えです。
今回、発売が始まるのは、福井・石川・富山の北陸三県および新潟県の一部をおトクに周遊できる6種類の「tabiwa周遊パス」と、観光や体験・グルメなどを楽しめる約100商品の「tabiwaチケット」です。11月18日(金)から「tabiwa by WESTER」アプリまたはWebサイトからキャッシュレスで購入でき、12月1日(木)以降に利用することができます。
tabiwa限定発売となる周遊パスは、自由周遊区間内のJR線(普通列車の普通車自由席)、指定の私鉄、路線バスなどが有効期間中は乗り放題となります。「北陸おでかけtabiwaパス」(大人2,450円・小児980円)は、JR西日本の北陸全域に加え、IRいしかわ鉄道、のと鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道の各指定区間が土日祝日に限り1日乗り放題です。エリア別では、福井県の「小浜線tabiwaパス」「越前tabiwaパス」、石川県の「金沢加賀tabiwaパス」「金沢能登tabiwaパス」、富山県の「とやま周遊2dayパス」が取り揃えられます。エリア別パスはいずれも2日間有効で、交通機関に加え、主要な観光施設で使える入館券等もセットになっています。
なお、「とやま周遊2dayパス」についてはトヨタファイナンシャルサービス(本社:名古屋市)のMaaSアプリ「my route」でも取り扱われます(tabiwa周遊パスのフリー区間とおねだんなど詳細は下の図表を参照)。
観光施設チケットもおトク
tabiwaチケットには、北陸の旅で立ち寄りたい地元おすすめの観光施設、体験・グルメの入館券・利用券、交通チケットなどが幅広くラインナップされます。スマートフォンのチケット画面をスタッフに提示するだけで利用可能です。
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富山県では、氷見市内商店街で食べ歩きを楽しめる「氷見つまみ食いクーポン」、国宝の瑞宝寺をはじめとする高岡市の観光施設で使える共通クーポンなどが利用できます。石川県では、兼六園や金沢城など金沢市内の12施設に何度でも入場できる「SAMURAI PASSPORT(サムライパスポート)」が初めてデジタル化されるほか、着物レンタルや木の小箱づくり体験などを特別価格で楽しめるチケットもあります。福井県では、福井鉄道とえちぜん鉄道の共通1日フリーきっぷが期間限定で半額となるキャンペーンが実施されるほか、名物の“越前そば”をおトクな割引価格で味わえる「福井県産 そば食べ歩きクーポン」なども用意されます。
今回の「tabiwa by WESTER」北陸導入と連動し、セブンイレブン店舗で利用できる無料ギフトクーポンが抽選で当たる「旅せよtabiwaキャンペーン」が開催されます。応募期間は11月18日(金)〜12月31日(土)で、北陸またはせとうちエリアの周遊パス・チケット(800円以上の商品)をアプリで購入した方が対象です。
併せて、北陸三県の観光スポット計300か所で展開する、デジタルスタンプラリー「北陸周遊物語」が2022年12月1日(木)〜2023年3月31日(金)に開催されます。一定数のスタンプを獲得すると、北陸特産の食品、地酒、工芸品から選べる詰め合わせセットのプレゼントに応募することができます。