“四国 瀬戸内”を初運行 旅行代金96万円〜 東急のクルーズ列車「THE ROYAL EXPRESS」

JR四国と東急は、伊豆エリアで運行しているクルーズトレイン「THE ROYAL EXPRESS」を初めて四国・瀬戸内エリアで特別運行し、観光や食事、宿泊を組み合わせた3泊4日の旅行プランとして販売します。

JR四国・東急などが企画・実施する「THE ROYAL EXPRESS 〜SHUKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN〜」のキービジュアル(画像提供:東急)
JR四国・東急などが企画・実施する「THE ROYAL EXPRESS 〜SHUKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN〜」のキービジュアル(画像提供:東急)

「北海道」に続く地方遠征プロジェクト第2弾

伊豆急行2100系、通称「THE ROYAL EXPRESS」は2017年7月に運行開始した観光列車で、水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けた豪華な車内空間が特長です。普段は横浜駅〜伊豆急下田駅間を運行し、専用バスに乗り換えて広域エリアを観光できるクルーズプランとして販売されています。また、マルチカーを連結しており、コンサートや結婚式、展示会などさまざまな用途に活用することも可能です。

運営元の東急はJR北海道などと連携し、北海道胆振東部地震の影響で落ち込んだ北海道の観光振興にこの列車を活用するプロジェクトを立ち上げました。道東エリアを中心に観光資源を体感できる「THE ROYAL EXPRESS 〜HOKKAIDO CRUISE TRAIN〜」として仕立てられ、2020年8月〜9月の初運行は好評を博しました。以降、毎年夏に実施しており、2023年は7月〜9月に計9回運行されます。

今回は四国・瀬戸内エリアの観光振興と地域活性化を目的としており、北海道での取り組みと同様、複数の鉄道事業者が協力して進める地方遠征プロジェクトの第2弾です。旅の名称は「THE ROYAL EXPRESS 〜SHUKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN〜」で、2024年1月26日(金)〜3月1日(金)まで毎週金曜日に出発する3泊4日のコースが計6回設定されます。

東急は旅行プランの企画・販売や地域連携、車内サービスなどを担い、クルーズトレインを魅力的な旅行商品として訴求することで、このエリアの観光資源を全国に発信したい考えです。運行は岡山駅〜児島駅間をJR西日本、児島駅から四国島内をJR四国がそれぞれ担当し、けん引する電気機関車はJR貨物とJR西日本が提供します。伊豆からの車両輸送はJR貨物が請け負います。

(「THE ROYAL EXPRESS」四国・瀬戸内クルーズトレインの旅行日程、運行ルートなど詳細は下の図表を参照)

【図表で解説】「THE ROYAL EXPRESS」四国・瀬戸内クルーズトレインの旅行日程、運行ルート

同じ“水戸岡デザイン”の貸切クルーズ船にも乗れる

旅の出発は岡山駅で、クルーズトレインは瀬戸内の島々を雄大に結ぶ瀬戸大橋を渡り高松駅に到着します。その後は琴平駅、多度津駅、松山駅、今治駅を経由して高松駅へと戻る行程で、専用バスでしまなみ海道にも足を伸ばします。列車内では地元4店舗の料理人の監修による、地域の豊富な食材を活かした昼食が提供されます。旅先では特別な時間を過ごせる個性的な宿泊先が用意されます。

最終日には、国際両備フェリー(本社:岡山市)が運航する「おりんぴあどりーむ せと」貸切クルーズが旅のフィナーレを彩ります。高松港から新岡山港までの約2時間、瀬戸内の風と多島美の景色を感じながら旅の思い出に浸れます。このクルーズ船も列車と同じく水戸岡氏がデザインしており、海上ならではの解放感のあるデザイン演出、外航船のラウンジを思わせる上質なインテリアが特徴的です。

四国・瀬戸内の旅行プランは2023年7月27日(木)から「THE ROYAL EXPRESS」公式サイトで一般販売が開始します。2名1室利用の場合の旅行代金はお一人あたり96万円からで、宿泊先や部屋グレードが異なる4つのプランが用意されます。各回最大で15組30名までの定員が設けられており、応募者多数の場合は抽選での販売となります。

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