特急「やくも」新型車両273系デビュー日決定 “最後の国鉄型”いつまで走る? ダイヤ改正

JR西日本は2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施し、伯備線特急「やくも」に新型車両「273系」を順次投入し、山陽新幹線との接続を改善して首都圏や近畿圏との移動時間を退縮します。

特急「やくも」からの引退を前にリバイバル塗装企画第1弾「国鉄色」となったJR西日本381系電車(画像提供:JR西日本)
特急「やくも」からの引退を前にリバイバル塗装企画第1弾「国鉄色」となったJR西日本381系電車(画像提供:JR西日本)

指定席と同額の「セミコンパートメント」に注目

快適性を犠牲にせずにカーブを高速走行できるよう、273系では「車上型の制御付き自然振り子」が国内で初めて実用化されます。車両上に備えた曲線データと実際の走行地点のデータを連続して照合し、カーブに入る適切なタイミングで車体を傾斜させるシステムです。遠心力を滑らかに打ち消すことができ、現行の「381系」に備わる「自然振り子方式」と比べて乗り心地が大きく改善します。

座席の前後間隔も新幹線並みに拡大し、車内Wi-Fiや全席コンセントによる利便性向上、バリアフリー設備の充実も図られます。緩やかな仕切りで適度なプライベート感のある座席「セミコンパートメント」も新たに設けられます。大きな窓や大型テーブル、フラットにもできる向かい合わせの座席を備えるグループや家族に最適な移動空間で、普通車指定席と同じ料金で利用できる点にも注目です。

「やくも」の273系による運用は2024年4月6日(土)から1日6往復で開始し、順次拡大して6月までに全44両の投入を完了する計画です。

そして、コロナ禍以降の「やくも」は6本が週末を中心に運転する臨時列車扱いとされていましたが、ダイヤ改正日から毎日運転となり、岡山駅〜出雲市駅間を毎日15往復する体系が回復します。また、岡山駅で新幹線との乗り換えがスムーズになり、東京駅・新大阪駅〜米子駅間の所要時間が平均6〜7分短縮するほか、首都圏から日帰りで山陰エリアへ行く際の滞在可能時間も約1時間拡大します。

(273系車両が使用される特急「やくも」の運転時刻、381系車両の運行終了時期など詳細は下の図表を参照)

【時刻表で解説】273系車両が使用される特急「やくも」の運転時刻、381系車両の運行終了時期など

381系“リバイバル塗装”は見納め近づく

ここで気になるのは、「最後の国鉄特急型電車」として最後の活躍を見せる381系車両の動向です。過去使用されたカラーリングを再現したリバイバル塗装車両のうち「スーパーやくも色」編成は2024年4月5日(金)、「国鉄色」「緑やくも色」についても6月末には運行が終了する予定です。

非リバイバル塗装である「ゆったりやくも色」の運行終了時期は未定で、全15往復が273系に置き換わった後も一部の列車は381系により運行する場合があるとのことです。

近畿圏と鳥取方面を結ぶ特急「スーパーはくと」は、大阪駅〜鳥取駅間で1往復増発され、これまで週末中心に設定されていた臨時列車が毎日運転に変更されることで1日8往復の運転になります。姫路駅での新幹線との乗り換え時間も改善され、東京駅から鳥取駅まで最大22分、鳥取駅から東京駅までは最大27分短縮します。一方で、一部の列車は京都駅〜大阪駅間の運転が取り止められます。

なお、「やくも」「スーパーはくと」「スーパーいなば」の各特急列車はダイヤ改正日以降、全席指定席となり自由席の設定が廃止されます。中国地方の在来線普通列車では、宇野線で昼間時間帯に発車時刻がおおむね統一され利用しやすくなるほか、赤穂線、山口線と山陽本線の山口エリアで利用状況に合わせた運転本数や区間、時刻の見直しが実施されます。

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