朝の特急「信州」を繰り上げ臨時快速は廃止 ダイヤ改正 “辰野経由”は日中3時間間隔に

JR東日本は2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施し、篠ノ井線で朝の通勤に便利な時間帯に臨時特急列車を運転するほか、小海線の発車時刻を見直してわかりやすいダイヤへと改めます。

中央本線・篠ノ井線などで運行しているJR東日本211系電車(Katsumi/TOKYO STUDIO)
中央本線・篠ノ井線などで運行しているJR東日本211系電車(Katsumi/TOKYO STUDIO)

塩尻発・長野行の”おトク”な快速が運行終了

篠ノ井線には2023年3月ダイヤ改正でE353系車両を使用した特急「信州」が新たに設定され、現在は塩尻駅〜長野駅間で平日のみ1日1往復しています。今回、朝時間帯に運転している「信州1号」のダイヤが見直され、塩尻駅6:58発・長野駅8:09着と、長野エリアへの通勤・通学により使いやすい運転時刻へと繰り上げられます。また、全区間の所要時間も11分短縮します。

改正後の「信州1号」とほぼ同じ時間帯には現在、臨時快速列車が設定されていますが、今改正で運転取り止めとなります。前身は座席定員制で運転していた189系車両による「おはようライナー」です。2019年3月のダイヤ改正から211系車両を用いた追加料金不要の快速列車に置き換えて速達サービスを継続していましたが、今回の列車統合で広域通勤の足の役務を特急列車へと譲ります。

特急化による実質値上げは避けられませんが、JR東日本は、3両編成のうち2両ある自由席では割安な「篠ノ井線特急料金回数券」を利用できることを訴求しています。また、リクライニングシートや無料Wi-Fi、コンセントなど、料金に見合った特急車両ならではの車内設備を提供するとして、利用者に理解を求める考えです。

篠ノ井線ではそのほか、朝通勤時間帯の混雑緩和のため塩尻駅7時台発の松本駅行普通列車が増発されるほか、運転間隔が開く日中にも塩尻駅〜松本駅間で2往復の列車が増発されます。一方で、利用が少ない夜時間帯は篠ノ井線・大糸線の一部区間で運転本数が削減されます。

(編成を増強する特急「あずさ」、時刻を繰り上げる特急「信州」、増発・減便列車など詳細は下の図表を参照)

【時刻表で解説】編成を増強する特急「あずさ」、時刻を繰り上げる特急「信州」、増発・減便列車

小海線で「パターンダイヤ」「全ドア乗降」導入

中央本線では特急「あずさ」のうち、上下各2本の編成両数が9両から12両に増強されます。普通列車は運転間隔が開いている19時台に小淵沢駅発の下り列車が増発されます。一方で、中央本線の辰野駅〜塩尻駅間は現在の1日あたり11往復から9往復へと減便され、時間帯によってバラつきがある日中の運転頻度は3時間の等間隔に調整されます。

小海線では、中込駅〜小諸駅間で日中の発車時刻がちょうど1時間ごとのパターンに統一され、覚えやすいダイヤとなります。同区間の各駅ではスムーズな乗降のため、改正日からワンマン列車も含めてすべてのドアを利用できるようになります。

夜時間帯の小海線は、小淵沢駅からの運転間隔を改善するため20時台発の列車が19時台に繰り上がり、この影響で小海駅〜中込駅間の下り最終列車が約1時間繰り上がります。また、中込駅〜小諸駅間では夜間に1往復の運転が取り止められます。

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