廃線×廃車両=未来の列車? 京都に今夏オープン 元「サンダーバード」が“日本初”レストランとして復活

JR西日本、京都市などは、日本で初めてとなる鉄道廃線高架上に設置する常設店舗「FUTURE TRAIN」の開業に向けて準備を進めています。

場所は、京都駅の西側で東海道本線と山陰本線を結んでいた旧梅小路短絡線の高架上です。2019年に開業した「梅小路京都西駅」の設置を前にして廃線となり、跡地には不定期で飲食屋台などが開設されています。

京都鉄道博物館や京都水族館など既存の集客施設に加え、歴史遺産としての廃線高架を活用して梅小路エリアのさらなる活性化を目指そうと、官民連携の取り組みが始まりました。かつて京都と北陸を結んだ特急「サンダーバード」として活躍した681系車両を先頭に、連なる列車の形を模した空間で「廃線発・未来行き」の新たな食体験を提案しようというプロジェクトです。

新名所となりそうなレストランはその名も「FUTURE TRAIN」。きゃりーぱみゅぱみゅの美術演出などを手掛け、東京・原宿のKAWAII文化を発信し続けるアーティスト、増田セバスチャンさんをブランドプロデューサーに迎えます。

「フューチャーバード」として赤紫色が映える外観へと装いを新たにした先頭車は、大型連休中に吹田総合車両所(大阪府吹田市)から京都へと陸送され、廃線高架上へと吊り上げられました。全国で飲食店などを展開するDDグループ(東京都港区)が運営するエンターテインメントレストランとして、2025年夏頃に開業する予定です。

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