広島電鉄は、路面電車が広島駅ビルに直接乗り入れる建設中の「駅前大橋ルート」について、2025年8月3日(日)に開業すると発表しました。
同社と広島市、JR西日本は広島駅南口エリアの再整備に共同で取り組んでおり、3月24日(月)には新しい駅ビル「ミナモア」が開業しました。広電は、既存路線に接続する全長1.1kmの新線整備を進めており、完成すると駅ビルの2階から路面電車が発着する日本で初めての事例となります。
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路面電車の新ホームは新幹線・JR改札から上下移動なしでつながるので乗り換えがスムーズになり、屋内なので悪天候時の快適性も増します。広電側には改札口は設置されず、のりばの数は現在の2か所から路線別に4か所へと細分化され、わかりやすくなります。
広島駅から南下する新ルートは、稲荷町・比治山下の各電停で既存路線に接続し、稲荷町〜比治山下間に「松川町」電停が新たに設けられます。現行の猿猴橋町電停は廃止されますが、ショートカットにより八丁堀・紙屋町方面への所要時間は約4分、比治山下方面へは約4.5分短縮します。
駅前大橋ルート開業後、電車が通らなくなる的場町・段原一丁目の各電停は休止となりますが、2026年春頃に完成予定の循環ルートに組み込まれて復活します。紙屋町、広電本社前、皆実町六丁目を経由する既存路線を活用した新路線で、都心アクセスの回遊性を高める狙いです。
4月29日(火・祝)には広電はじめ3者の共催イベントとして、開業前イベント「変わる広島駅・駅前通りファミリーフェス2025」が開催されます。工事車両の試乗体験や車両展示、子ども連れで楽しめる企画も用意されており、新ルートへの期待を盛り上げます。