開業時から広島の発展支え30年 引退迫る アストラムライン6000系「ありがとう」掲げまもなく最終運行

新交通システム「アストラムライン」を運営する広島高速交通は、2025年5月18日(日)をもって6000系車両の営業運転を終了します。

広島中心部と北西の郊外住宅地を結ぶアストラムラインは1994年8月に開業し、同時に6000系がデビューしました。クロームイエロー(山吹色)のシンボルカラーと丸みを帯びた明晰な外装デザインが特徴で、発展する広島都市圏の象徴的存在として約30年の間、市民に親しまれてきました。

乗り心地向上や軽量化が図られた新型車両7000系への置き換えに伴い、6000系は2021年から廃車が始まりました。現在は最後の1本(第18編成)を残すのみとなっており、車体にはラッピングで「ありがとう6000系」のメッセージが描かれています。車内でも30年間の軌跡を感じられるよう、ポスターやつり革などに全25種類のメッセージや写真が掲出されています。

引退までの6000系運行スケジュールは特設サイトで告知されており、最終運行日の5月18日(日)夕方には、本通駅でラストラン出発式も執り行われます。

ひろしまスタジアムパークHiroPa内にある屋内プレイパーク「Kiondひろしま」では、写真や演出により6000系の歩みを振り返る引退記念展示会が5月18日(日)まで開催されています。県庁前駅などでは、キーホルダーやネックストラップといった6000系引退記念グッズが5月14日(水)から数量限定で発売されます。

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