「往復割引」の廃止日が決定 国鉄から受け継いだ往復・連続乗車券を発売終了 JR東は運賃改定で会社またぎの加算額を導入

JRグループ6社は、2024年12月に公表していた「往復乗車券」「連続乗車券」の廃止について、発売終了日を2026年3月13日(金)とするなど詳細を決定しました。

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片道601キロ以上の往復運賃「1割引→無割引」

往復乗車券は文字通り、A駅とB駅間で行きと帰りを同じ経路で利用する場合の乗車券です。連続乗車券とは、A駅からB駅で折り返してC駅へ、といった片道や往復にならない経路のための乗車券で、例えば東北本線の大宮駅から宇都宮駅経由で日光線日光駅まで行き下車し、日光駅で折り返して宇都宮駅経由で東北本線の那須塩原駅まで利用する場合などに購入できます。ともに発売枚数の減少を理由としており、2026年3月14日(土)以降に往復または連続の行程を利用する場合、2枚の片道乗車券を購入することになります。

往復乗車券の発売終了に伴い、片道の営業キロが601キロ以上の行程を往復する場合、往路・復路の運賃をそれぞれ1割引とする「往復割引」についても取り扱いを廃止します。2024年3月には新幹線と在来線特急を乗り継ぐ際に特急料金を割り引く「乗継割引」が廃止されており、利用者の負担増が続きます。JR各社は、国鉄から継承した全国共通の割引制度を縮小し、それぞれが運営する「EXサービス」「えきねっと」などのインターネット予約で展開する割引商品へのシフトを図ります。

「ジパング倶楽部」の割引条件も変更

「学生割引」「ジパング倶楽部」などの割引乗車券については2026年3月14日(土)から条件を変更し、1枚の割引証につき片道の割引普通乗車券を2枚まで同時に発売できるようにすることで往復・連続の行程に対応します。ジパング倶楽部は現在、「片道・往復・連続で201キロ以上利用」することが割引適用の条件ですが、改定後は「片道101キロ以上」に改められます。なお、2026年3月13日(金)までなら、3月14日(土)以降が有効開始となる往復・連続乗車券を購入でき、学割など割引乗車券も含め、使用開始前1回に限って往復・連続乗車券として乗車日や乗車区間を変更することが可能です。

一方でJR東日本は、旅客運賃の上限変更申請が国から認可されたことを受けて、消費増税によるものを除き会社発足以来の値上げとなる運賃改定を2026年3月14日(土)に実施します。全エリアの改定率は7.1%で、割安な「電車特定区間・山手線内」の運賃区分を廃止して「幹線」運賃に統合し、東京駅~熱海駅間については東海道新幹線と在来線(東海道本線)を運賃計算上の別線扱いとします。これまで同一運賃であったJR東海・JR西日本と運賃差が生じることに伴い、JR東日本とJR他社をまたがって利用する場合、全区間の営業キロに対する基準額に、東日本区間分のキロ数に対して加算額を加える「通算加算方式」を導入します。

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